第18話
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には気付いていたので特に気にせずアネラスに見てもらうことにした。
「フフ、では余り者の私はアガットさんに見てもらうということですね。ある意味アガットさんの希望通りになりましたね。」
プリネは上品に笑いながら最後の一人は自分であることを名乗り出た。
「あん?どういう意味だ?」
プリネの言葉の意味がわからなかったアガットは聞き返した。
「言葉通りの意味ですよ。私がこの中で最年少で実戦経験も一番少ないからですよ。」
「テメエが………?まあいい、ブレイサーが素人に務まるのがどれだけ難しいか叩きこんでやる。」
3人の中で最年長と思っていたプリネが最年少であることに眉を潜めたアガットだったが、気を取り直していつものように厳しい態度で接した。
「フフ、お手柔らかにお願いしますね。」
アガットの脅しに近い言葉をプリネは上品に笑って答えた。
「どうやら決まったようじゃの。試験方法じゃが、ちょうど3種類の手配魔獣が確認されたからそれぞれ手配魔獣と戦ってもらうつもりだから、それで判断してくれ。一人で戦わすもよし、共に戦って確かめるのもよし。それぞれの判断に任せるわい。」
ルグランはそう言って手配魔獣の姿や生息場所を書いた依頼書をアガット達、正遊撃士にそれぞれ配った。
「どれどれ……私とエヴリーヌちゃんは東ボース街道か。」
「俺とリフィアはアンセル新道か。」
「……俺は西ボース街道か。」
依頼書を受け取った遊撃士達はそれぞれの相手に手配魔獣の特徴や生息場所の詳細な情報を伝え、それぞれギルドを出ようとした時、エヴリーヌがあることに気付きアネラスに聞いた。
「ん……?この東ボース街道ってエヴリーヌ達、一度通ったよ……?」
「え……?あ、そうか。エヴリーヌちゃん達ってメンフィル大使館があるロレントから飛行艇を使わず歩いて来たんだよね?だったらこの道は一度通っている筈だよ。」
アネラスはエヴリーヌの疑問に丁寧に答えた。
「ふ〜ん……そっか。いいこと考えた。リフィア、プリネ。一番ノリは貰うよ。」
「それはどうかの?……肝心の魔獣を見つけなければ意味はないぞ?お主と余、どっちが一番最初に見つけるか競争だ!」
「キャハッ♪その競争、のった♪エヴリーヌ、負けないよ?」
「フフ、私はお姉様達を待たせないよう精一杯がんばりますね。」
「?おい、お前等何の話をしているんだ?」
エヴリーヌ達の会話の意味がわからなかったアガットは声をかけた。
「すぐわかるよ……キャハッ♪アネラス、ちょっとこっち来て。」
「?うん。」
エヴリーヌに呼ばれたアネラスはエヴリーヌに近寄った。
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