第16話
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〜ボース市〜
「やっと到着したわね。ここがボース地方の中心地、商業都市ボースよ。」
シェラザードは目的地について一息ついた。
「うわ〜……いかにも都会って感じね……」
エステルはボース市の風景を見てロレントでは見られない光景に驚いた。
「リベール五大都市の中では王都に次ぐ大きな街らしいね。確かにロレントと比べると建物が石造りで大きい感じだな。」
ヨシュアは周囲の建物等見て、ボース市がロレントより栄えていると納得した。
「ねえねえリフィア、プリネ。メンフィルにもこんな街あるの?」
「ふむ……メンフィルの商業都市か。メンフィルの商業都市と言えばあそこに決まっておるな、プリネ。」
「はい、リフィアお姉様。”レスぺレント都市国家領”ですね。」
「”都市国家領”……その言い方だとかなり広いみたいだね?」
ヨシュアはプリネの言葉から、メンフィルの商業都市はかなり広いと推測した。
「うむ!メンフィルの中心地でもあるからな。王都・ミルスを含めて周りの王公領から来る名産物や食料はそこに集まり、そこからさまざまな場所へ運ばれていくからな。」
「広さはそうですね……少なくともリベールぐらいの広さの領ですね。」
「凄いね………」
「領一つでリベール全都市並……メンフィルってどれだけ広いのよ………」
ヨシュアとシェラザードはプリネからメンフィルの商業都市の広さを知り、メンフィルの土地の広大さに驚き溜息をついた。
「ふわあ〜………メンフィルは本当に凄いわね……ね、あそこにでーんとあるメチャメチャ大きな建物、何かしら?」
エステルは目の前に建っている一際大きな建物を指差した。
「あれはボースマーケット。色々な店が集まった屋内市場ね。食料品、衣類、雑貨、書籍……武器やオーブメントを除いた大抵の買物はあそこで出来るわ。」
「さすが商業都市って言われるだけあるわね〜……あーあ……買物目的で遊びに来たかったな……」
エステルはさまざまな買物が出来ると知り、仕事でボース市に来た事に肩を落とした。
「一つの建物の中で市場を開く……メンフィルにはないやり方ですね、お姉様。」
「うむ!屋内で市場を開くことで天候にも買物が目的の民達の足が左右されない画期的な市場じゃ!旅が終わったら早速父に提案してみよう!」
プリネはリベールの商業都市のやり方に感心し、リフィアは祖国をより豊かにするため早速、メンフィルの屋内市場の構造等を考え旅が終われば父親である現皇帝シルヴァンに提案しようと思った。
「さて、早速ギルドへ行こうか。」
ヨシュアの言葉に全員が頷きボース市のギルドへ向かった。
〜遊撃士協会・ボース支
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