第16話
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うに顔なり、その案をリフィアに聞いた。
「ふむ………民のためならそれぐらい別にいいが……しかし………」
エステルの案を聞いたリフィアは難しい表情になり考え込んだ。
「エステル………それはさすがにちょっとまずいと思うよ。」
ヨシュアはエステルの案はまずいと思い、それをエステルに言った。
「へ……なんで?」
「他国の……しかも皇族である私達が国の一大事となる事件に口を挟んでしまったら内政干渉になってしまいますから、できるだけその案はやめたほうがいいです。」
「内政干渉って何?」
プリネの説明した意味がわからなかったエステルはシェラザードに聞いた。
「内政干渉とは他国の政治に介入すること……わかりやすく言えば要らぬ御節介を国のレベルで行う事よ。過去それが原因で戦争になった国や州もあるわ。」
「せ、戦争……」
予想外の言葉が出て来てエステルは何も言えなくなった。
「まあ、さすがにリベールとメンフィルが戦争になんてならないと思うわ。力の差は歴然だし、それに民の平和を願うアリシア女王が戦争なんてこと許さないし、そんな女王が向こうから持ちかけて来た同盟をわざわざ破棄するとは思わないもの。ちょっと大げさに言っただけだから安心しなさい。」
シェラザードはエステルに安心させるために大げさであったことを言った。
「シェラザードの言う通りじゃ。まあ、そう焦るでない。実は今回の事件に関してボースの市長から依頼が来ておる。軍とは別に、ギルド方面でも事件を調査して欲しいとの話じゃ。」
「あら、それは心強いわね。ボース市長の正式な依頼があればこちらが動く大義名分になるわ。」
ルグランから依頼人に関して聞いた時、シェラザードは光明が見えた表情になった。
「なるほど、渡りに船ってやつね。ルグラン爺さん、あたしたち、その依頼受けるわ。」
「うむ、いいじゃろう。詳しい話は市長に会って聞いてきてくれ。」
「わかったわ!」
そしてエステル達はボースの市長に会うために市長邸に向かった………
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