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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第9話
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話通りです。随分お忙しそうだし、遠慮なく仕事を回してください。」
トワの様子を見たリィンは唸った後すぐに気を取り直すと共に覚悟を決めて答えた。
「そ、そっかぁ……ビックリしちゃった。えへへ、でも安心して。あまり大変な仕事は回さないから。えっとね。大抵のものは士官学院や町の人達からの『依頼』になると思うんだ。」
「『依頼』……ですか?」
「うん、生徒会に寄せられた色々な意見要望ってところかな。今日中にまとめて、朝までに寮の郵便受けに入れておくから。とりあえずリィン君のポストに入れてもいいかな?」
「ええ、お願いします。」
その後トワに夕食を奢られる事となったリィンがトワに別れを告げて、建物を出ると既に夜になり、寮に帰ろうとしたときアークスに通信が入り、リィンは通信を開始した。
「えっと……リィン・シュバルツァーです。」
「グーテンターク。わが愛しの教え子よ。どうやら会長に夕食を奢ってもらったみたいね?」
「……その愛しの教え子をだまし討ちしてくれましたね。どういうつもりなんですか?」
声を聴いて通信相手がサラ教官だとわかったリィンは呆れた表情で尋ねた。
「―――詳しくは言えないけど来週伝える”カリキュラム”にもちょっと関係してるのよ。誰か一人にそのリハーサルをやってもらおうと思ってね。生徒会が忙しすぎるのも確かだし、一石二鳥の采配だと思わない?」
「会長の仕事を増やしているのは教官たちな気もするんですが……まあ、趣旨はわかりました。明日の自由行動日に生徒会の手伝いをすればいいんですね?」
「あくまで君の判断に任せるわ。特定のクラブに入るつもりなら無理にとは言わないよ?」
「いえ、ピンと来るものがまだないので問題ありません。ですが―――1つだけ。どうして”俺”なんですか?」
「…………………」
リィンの問いかけに対し、サラ教官は何も答えず黙り込んでいた。
「クラス委員長はエマだし、副委員長はマキアスですよね?身分で言うなら、ユーシスやラウラは勿論、プリネさんやツーヤさんのような真っ当な貴族、皇族出身者までいる―――なのに何故、俺なんですか?」
「ふふっ……それは君が、あのクラスの”重心”とでも言えるからよ。」
「え……」
「”中心”じゃないわ。あくまで”重心”よ。対立する貴族生徒と平民生徒、留学生、そしてかつての敵国の皇族、貴族生徒までいるこの状況において君の存在はあらゆる意味で”特別”だわ。それは否定しないわよね?”姫君の中の
姫君
(
プリンセスオブプリンセス
)
”の”3人目の護衛”君?」
「!それは……………………」
サラ教官に驚いたリィンは複雑そうな表情で黙り込んで
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