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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第9話
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”Z組”はちょっとカリキュラムが他のクラスと違ってて……”戦術オーブメント”も通常とは違うタイプだから別の発注になっちゃったんだ。」
「戦術オーブメント……”ARCUS”のことですね。」
「うん、学生手帳には戦術オーブメントの説明者も載っているんだけど……他の一年生の子は今までと同じ標準タイプだから同じレイアウトが使えたんだ。でも君達のは特注品で、かなり操作説明も違うから少し時間がかかっちゃったの。」
「そうだったんですか……って、もしかしてそういった編集まで会長が。」
トワの説明を聞いたリィンは驚いた後ある事に気付いてトワを見つめて尋ねた。
「うん、サラ教官に頼まれて。ごめんねー?こんなに遅れちゃって。」
「いえ、とんでもないですよ!むしろ恐縮というか……そもそも、それって生徒会の仕事なんですか?明らかに教官が手配するべき仕事のような気が……」
トワに謝られたリィンは謙遜した後本来ならサラ教官がやるべき事である事に気付いてこの場にはいないサラ教官を呆れるかのようにジト目になって尋ねた。
「うーん、サラ教官もいっつも忙しそうだし……かと言って副担任のレオン教官もサラ教官の補佐の形で動いているから忙しそうだし……他の教官の仕事を手伝うことも多いから、今更って感じかなぁ?」
「(いい人だ……途方もなく。)――えっと、それでは他の手帳を”Z組”のみんなに私ておけばいいんですね?」
トワの人柄に冷や汗をかいて驚いたリィンはすぐに気を取り直して尋ねた。
「うん、よろしくねー。うーん、でもリィン君たちも一年なのに感心しちゃうな。」
「……?えっと、何がですか?」
「えへへ、サラ教官からバッチリ事情は聞いてるから。何でも生徒会のお仕事を手伝ってくれるんでしょ?うんうん。さすがは新生”Z組”だねっ。」
「その……一体何の話ですか?」
トワの口から出た予想外の話に冷や汗をかいたリィンは戸惑いの表情で尋ねた。
「えっと、生徒会で処理しきれないお仕事を手伝ってくれるんでしょう?『特科クラス』の名に相応しい生徒として自らを高めようって――みんな張り切っているから生徒会の仕事を回してあげてってサラ教官に頼まれたんだけど……」
「…………………」
トワの説明を聞いたリィンはサラ教官が生徒会室の場所を教えた後にウインクをした意味をようやく悟った。
(あの表情はそう言う事か……)
「ひょ、ひょっとしてわたし、何か勘違いしちゃってた……?入学したばかりの子達に無理難題を押し付けようとしてたとかっ……!?」
固まっているリィンの様子を見たトワは慌て出し
「(うっ……)――いえ。その、サラ教官の
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