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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第9話
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いうことさ。」
「え。」
更に青年が両手を開けるとそこには何もなく、それを見たリィンは目を丸くした。
「フフン、まあその調子で精進しろってことだ。せいぜいサラのしごきにも踏ん張って耐えて行くんだな。――そうそう生徒会室なら2階の奥だぜ。そんじゃ、よい週末を。」
そして青年はその場から去って行き
「……あ、50ミラ……」
青年が去った後青年に貸した50ミラが帰ってきていない事に気付いたリィンは肩を落とした。
(ふう、完全に一本取られたなあ。俺が生徒会室に行く事も何故か知っていたみたいだし。どうやら2年生も結構クセモノ揃いみたいだ。)
その後リィンは生徒会室の前に到着し、扉にノックした。
〜学生会館・生徒会室〜
「はいはーい。鍵はかかってないからそのままどーぞ。」
「(あれ、この声……)―――はい、失礼します。」
扉の奥から聞こえてきた聞き覚えのある声に目を丸くしたリィンが扉を開けて中に入ると入学式の際、校門で出会った女子生徒がリィンに近づいてきた。
「あ……あの時の。」
「えへへ、2週間ぶりだね。生徒会室にようこそ。リィン・シュバルツァー君。サラ教官の用事で来たんでしょ?」
「え、ええ。生徒会の方だったんですね。(飛び級なのか……?改めて見るとフィーよりも歳下みたいだけど……)」
「???どうしたの?」
不思議そうな表情で自分をジッと見つめるリィンの行動に女子生徒は首を傾げて尋ねた。
「いえ、その、やっぱり2年の方なんですよね?」
「あはは、そんなにかしこまらなくていいよー。この学院の生徒会長のトワ・ハーシェルっていいます。改めてよろしくね、リィン君。」
「せ、生徒会長ッ!?」
目の前の小柄な女子生徒―――トワが生徒会長だと知ったリィンは信じられない表情で声を上げた。
「うん、そうだけど?これから、君達新入生に関わることも多いと思うんだ。困っていることや相談したいことがあったらぜひ生徒会室まで来てね?いっしょうけんめいサポートさせてもらうからっ。」
「は、はい……よろしくお願いします。(信じられないけどどうやら本当みたいだな……)……コホン。それでサラ教官の用事ですが。自分達”Z組”に関する何かを預かってもらっているとか?」
「あ、うんうん。これなんだけど……はい、どうぞ。一番上のがリィン君のだよ。」
トワは机に置いてある手帳の束を取ってリィンに手渡した。
「これは……学生手帳―――そう言えばまだ貰っていませんでしたね。」
手渡された手帳の束―――学生手帳を見たリィンは目を丸くした。
「ごめんね、君達
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