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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第9話
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を一切見せず苦笑しながら言った。
「受け取って欲しい物……」
「それは一体……」
「ふふっ、学院生活を送る上で欠かせないアイテムって所かな。誰でもいいから、全員分を受け取ってきて欲しいのよ。」
「―――だったら、俺が受け取ってきますよ。”生徒会”という所にこの後、行けばいいんですね?」
「え、でも……」
「いいのか?」
リィンの申し出を聞いたエリオットは申し訳なさそうな表情をし、ガイウスは目を丸くして尋ねた。
「ああ、二人はこれからクラブの方に行くんだろう?俺はまだ決めていないし、見学がてら受け取ってくるさ。」
「そっか……じゃあ、お願いしようかな。」
「よろしく頼む。」
その後サラ教官から”生徒会”の場所を聞いたリィンは生徒会がある場所へと向かい始め、生徒会がある場所を探しているとある生徒が声をかけてきた。
「よ、後輩君。」
声が聞こえた方向に振り向くとバンダナの青年がリィンに近づいてきた。
「えっと……?」
「お勤めゴクローさん。入学して半月になるが調子の方はどうよ?」
「あ、ええ……(どうやら先輩のようだな。)―――正直、大変ですけど今は何とかやっている状況です。授業やカリキュラムが本格化したら目が回りそうな気がしますけど。」
「はは、わかってんじゃん。特にお前さん達は色々てんこ盛りだろうなからなー。ま、せいぜい肩の力を抜くんだな。」
「は、はあ……えっと、先輩ですよね。名前を伺っても構いませんか?」
なれなれしい態度で話しかけてくる青年にリィンは戸惑いながら名前を尋ねた。
「まあまあ、そう焦るなって。まずはお近づきの印に面白い手品をみせてやるよ。」
「手品……?」
「んー、そうだな。ちょいと50ミラコインを貸してくれねえか?」
「え、ええ。(確かあったよな……)」
青年に言われたリィンは戸惑いながら50ミラコインを青年に手渡した。
「お、サンクス。そんじゃあ―――よーく見とけよ。」
「え……」
そしてリィンが50ミラコインに集中すると青年はコイントスをし
(……っ……)
リィンが見守る中、素早く両手を出して落ちてきた50ミラコインを握った。
「―――さて問題。左手と右手。どっちにコインがある?」
「それは――――左手です。」
「残念、ハズレだ。」
リィンの答えを聞いた青年は静かな笑みを浮かべて握っていた左手を開けるとそこには何もなかった。
「……参りました。動体視力には結構自信があったんですけど。って、あれ?手品っていうことは―――」
「こう
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