第14話(序章終了)
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リネとリフィアのフルネームを聞いてヨシュアは顔を青くして、エステルの言動を諌めた。
「エ、エステル!この人達、そんな気軽に呼んでいい人達じゃないよ!?」
「ほえ、なんで?」
「………それはこの人達が王族の人達だからだよ。」
「へ……?でも、確か女王様の名前ってアウスレーゼだよね??」
ヨシュアが慌てていることに気付かないエステルは思わず聞き返した。その様子を見てシェラザードは呆れながらエステルに話した。
「……それはリベール王家の名よ。マーシルンはメンフィル皇帝の名よ………」
「え………じゃあ、あなた達ってもしかしてメンフィルの皇女様!?」
シェラザードからマーシルンの名がどれほどの名前か理解したエステルは驚愕に満ちた表情で3人を見た。
「付け加えておくとプリネさんは師匠……つまり”闇の聖女”の娘でもあるわ。」
「聖女様の………!?そう言われてみれば聖女様によく似ているかも………!」
エステルは憧れている人の娘だとわかりさらに驚いた。
「でも、どうしてメンフィル王家の人達がエステルに直接依頼を出したんですか?」
「うむ!それは余が答えてやろう!一つはお主たち、ブレイサーの仕事を手伝うことで、余達の見聞を広めることじゃ!民の暮らしを知ることも王族の務めじゃからな!
そしてもう一つはエステル、お主がどのような人物かを余達、メンフィルは知りたいのじゃ!」
ヨシュアの疑問にリフィアは堂々と答え、それを聞いたエステルは目を丸くした。
「へ……あたしを知りたいってどういうこと??」
「それはエステルさん。あなたの考えが我々メンフィル帝国が掲げる理想にとてもよく似ているのです。ですから、お父様――リウイ陛下があなたのことをよく知りたいため
あなたに依頼を出し、私達があなたと行動を共にすることになったんです。」
「メンフィルの理想って何??」
プリネが答えたことが理解できなかったエステルは聞き返した。
「私達メンフィル帝国が掲げる理想とは”人間”と”闇夜の眷属”の共存です。私達、”闇夜の眷属”は人間の方とは色々違うのであなた達ゼムリア大陸に住んでいる人達にとって初めてみる私達は距離を取られて当然なのですが、あなたはそんなことを気にせず自ら進んで友達になってくれましたよね?」
「あたしはただ、会話ができればどんな人でも仲好くできると思っただけだよ?………というか、皇女様があたしの友達で”闇夜の眷属”の人がいるってどうして知っているの??」
「フフ……それはこの子が教えてくれたんですよ………マーリオン!!」
プリネが指輪に呼びかけると指輪から光が走り、その場にマーリオンが現れた。
「え…
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