序章〜全ての始まり〜 第12話
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「失礼ね!虫取りは卒業したわよ!」
ヨシュアの反撃にエステルは思わず叫んだ。
そこにカシウスが子供達を呼びに玄関を出た。
「おーい、2人とも朝食の用意ができたからレナが冷めない内に来いと言ってるぞ。」
「は〜い」
「わかったよ、父さん」
そして2人はそれぞれ食卓に着き朝食を取り始めた。
「ごちそうさま〜」
「はい、おそまつさまでした。」
その後エステルは朝から良く食べ満足した。
「朝からよく食べるなぁ……父さん並じゃないか。」
ヨシュアはエステルの食べっぷりに感心した。
「いいじゃん、よく食うこととよく寝ることは大事よ♪それにお母さんのオムレツは大好きだし。」
(そうね。私も少しだけ分けてもらったけど、確かに美味しいわね。)
小さなお皿に乗っている自分の体より大きな林檎の切り身を食べていたパズモもエステルの意見に同調した。
「そうでしょう!パズモもお母さんのオムレツは美味しいって言ってるよ!」
「ふふ、ありがとうエステル、パズモ。」
娘と幼い頃から娘を守る小さな妖精のほめ言葉にレナは笑顔で答えた。
「まあ、しっかり食って気合を入れておくんだな。2人とも今日はギルドで研修の仕上げがあるんだろう?」
カシウスは今日のギルドである遊撃士の研修のことを2人に確認した。
「うん、そうね。ま、かる〜く終わらせて準遊撃士になってみせるわ。」
「エステル、油断は禁物だよ最後の試験があるんだから。」
「え”?試験ってなに?」
「シェラさんが言ってたよ、合格できなかったら追試だって。」
「……やっば〜完璧に忘れてたわ……(お願い、パズモ!いざとなったら助けてね!)」
(ふう………長年エステルを含めて3人の主を守って来たけど、そんな時に助けてなんて言われたの初めてよ……)
ヨシュアから試験のことを聞いたエステルは念話でパズモに試験を手伝うようにお願いし、それを聞いたパズモは溜息を吐いた。
「エステル………まさかとは思うけど、パズモを使ってカンニングとかなしだよ。」
エステルと溜息を吐いているように見えるパズモの様子を見たヨシュアはエステルに一言釘をさした。
「う”!な、なんのことかしら?あたし、パズモに何も言ってないわよ……?」
図星をさされたようにエステルは慌てた。
「シェラさんから聞いてるよ。精霊であるパズモは僕達とは話せないけど、パズモの主であるエステルは頭の中に響く念話という形で話せるって。だからパズモと協力してズルをしないようにしっかり見張ってくれと言われたよ。」
「う”〜……シェラ姉ったら余計なことを…
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