序章〜全ての始まり〜 第12話
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〜ロレント郊外・ブライト家 朝〜
チュンチュン……
朝の小鳥が鳴く声と朝日のまぶしさにエステルは目覚めた。
「う〜〜まぶし。もう朝か……今日の当番はお母さんだったわね。
ヨシュアはまだ寝てるのかな……」
エステルは目覚めた後、数年前に義弟になったヨシュアがまだ寝てるのかを少し考え出すと
ハーモニカの音とが聞こえてきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
「あは、もう起きているみたいね。よーし、あたしも支度しよっと。……パズモ!」
エステルがパズモを呼ぶといつものように小さな竜巻が起こり、その中からパズモが姿を現した。
「おはよう、パズモ!」
(おはよう、エステル。)
「今日もよろしくね!」
(ええ。)
そしてエステルはいつもの服に着替えるとパズモと共に2階のベランダに出た。そこには目の前にはハーモニカを吹いているヨシュアがいた。ヨシュアがハーモニカを吹き終わるとエステルは拍手をした。
パチパチパチパチ………
「ひゅー、ひゅー、やるじゃないヨシュア。」
「おはよう、エステル、パズモ。ごめん、もしかして起こしちゃった?」
「ううん、ちょうど起きた所よ。でもヨシュアったら朝からキザなんだから〜お姉さん、聞き惚れちゃったわ〜」
(そうね、確かに上手いわね。)
エステルのからかいにヨシュアは呆れた。
「何がお姉さんだか。僕と同い年のくせに……」
「チッチッチ、甘いわね。同い年でもこの家ではあたしが先輩なんだからいうなれば姉弟子ってやつ?だからあたしがヨシュアの姉なのよ。」
「はいはい、よかったね……」
ヨシュアは言っても無駄だと思い溜息を吐いた。
「それにしても、相変わらずハーモニカ吹くの上手いわね〜あ〜あ、あたしもうまく吹けたらいいんだけどな〜簡単そうにみえて難しいのよね。」
エステルはハーモニカが吹けるヨシュアを羨ましそうな顔で見た。
「君がやっている棒術や魔術よりはるかに簡単だと思うけど……ようは集中力だよ。僕が使えない魔術を君は独学で習得したんだからできると思うんだけど……」
「魔術は別よ!それに全身を使わない作業って苦手なのよね〜眠くなるし。ヨシュアもハーモニカはいいんだけどもっとアクティブに行動しなきゃ。ヨシュアの趣味って後は読書と武器の手入れでしょ。そんなインドアばっかじゃ女の子のハートは掴めないわよ〜?」
エステルに趣味のことを軽く攻められたヨシュアは反撃した。
「悪かったね、ウケが悪くて。……そう言うエステルだって女の子らしい趣味とは思えないよ?スニーカー集めとか、釣りとか、虫取りとか男の子がやる趣味じゃないかい
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