19話 人間驚き過ぎると思考が止まる
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現在目的地
さて北欧勢力の拠点に帰ろうとジープをひた走らせる
櫻井空とその一行
「そろそろだな」
「どんな所楽しみだわ〜どんな所なの?」
『俺も気になる、いつも外からしか見てないから中の様子にも興味がある』
そうだな、と思案げな顔で考え
「色々と退屈はしないな」
セクハラをするオーディンに制裁するロスヴァイセを思い出してクスっと笑う
「へぇ〜楽しそうね〜」
『だな』
「そろそろ着く〜……ん?」
道の真ん中に立つ1人の男がいた、紳士服を着ている優男と言った方が良いか剣を帯びてる所を除けば普通だ
ジープを止めてクラクションを鳴らす
「アブねぇよ、気をつけな」
声を掛けたのだが優男は柔かな笑みを崩さずに
「すみませんね、私達は貴方達に用事がありますから」
は?
疑問を持った瞬間に結界が展開された
「おいおい……」
「まさか……」
普通ならばピンチな場面なのだが
「昼間から襲撃とは堂々としているわね」
相手の態度に関心を示したルサルカとは対照的に
「うわぁ……面倒くさ」
こんな面倒な事に理由なく巻き込まれた空は露骨に嫌な顔をした
「態度が正反対ですね……」
優男は少し引いていたが
「で?貴方の要件って何よ、私達は暇じゃないのよ喧嘩なら他所でなさい」
「少しバイオレンスなお母さんかよ…」
「要件は単純「アーサー下がりなさい」はい」
すっと優男が下がると目の前にはロスヴァイセとは違う銀髪ロングの女性がいた
「誰よ………」
ルサルカが親の仇を見るような目をしていた……理由は簡単だ…ルサルカの体に無いものが彼女にあったからだ
「何か言ったかしら?」
「ん?何も言ってねぇぞ」
2人の話をスルーした女性は堂々と
「私はヴァーリ……今代白龍皇よ魔獣の王様」
自己紹介した
はぁ……白龍皇ね…………………はい?
ええええええええ!白龍皇って男だよね!何で!
「………はったり?」
万に一つの可能性に賭けたが
「まさか」
『divide』
背中に出てきた白亜の翼を見て
「…………………」
理解したくても出来ないので空は……考えるのをやめた
「おーい戻って来なさーい現実逃避しても解決しないわよー」
「………はっ!これが未知か!」
『空……疲れたのだな……帰るのならば俺の背を貸してやろう』
うるせぇビックリし過ぎると人って考えるのを辞めるんだよ
「まぁ気持ちは解らなくもないけど…
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