第7話
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3人はギルドに向かった。
〜遊撃士協会・ツァイス支部〜
「……そう、やはりレンも一緒に来るのね。ええ、ええ……」
東方独特の服を身に纏った腰までなびかせている黒髪の麗人―――ツァイス支部の受付であるキリカ・ロウランは通信機で誰かと通信をしていた。そしてキリカが通信を終えたその時、ルーク達が支部内に入って来た。
「来たわね、ルーク、レン。それにティータも。」
「相変わらず勘のいい奴だな……」
「うふふ、お久しぶりね、キリカさん。」
「あのあの、こんにちはです、キリカさん。」
自分達に背を向けたまま、自分達の事を口にしたキリカにルークは驚き、レンとティータは気にせずそれぞれ挨拶をした。
「こんにちは、レン、ティータ。―――ツァイス常駐のブレイサーが出張の関係でしばらく離れることになったから人手が増えて助かったわ。貴女も来たという事は勿論、貴女も数に数えていいのよね、レン?」
「うふふ、特別扱いで準遊撃士扱いされているんだから、働くのは当たり前じゃない。これもブレイサーを目指す者としての義務よ。」
キリカの問いかけにレンはいつものような小悪魔な笑みを浮かべて答えた。
「お、言うようになったな、レン。」
「わぁ、レンちゃんカッコイイ。」
「うふふ、だってレンは”仮”とは言え、遊撃士なんだもん。」
「そう、ならいいわ。後貴女が来たら本部から貴女に渡す物を預かっていたから、渡しておくわ。」
レンの答えを予め予想していたキリカは小箱をレンに渡した。
「?何かしらこれ?」
「おい、まさかとは思うが……」
渡された小箱にレンが首を傾げている中、先日同じ光景を見た事があるルークは目を丸くした。
「ええ、ルークの予想通りよ。―――開けて中身を確認してちょうだい。」
「わかったわ。」
小箱の中には先日エステル達が手に入れた準遊撃士の紋章が入っていた。
「あら、準遊撃士の紋章じゃない。これをもらったら、レン、本当の意味で”準遊撃士”になるけどいいのかしら?」
「ええ。私達の方で本部に掛け合っておいたわ。貴女の実力を知っている私達としてもいつまでも”仮”扱いは勿体ないと思うし、本部の方でもA級クラスの実力を持っていながらいつまでも”仮”扱いにする訳にはいかないって事で、規定年齢に達していないけど、貴女を”特例”として正式な準遊撃士に任命する事にしたわ。―――今この時点を持って貴女は協会の一員として人々の暮らしと平和を守るため、そして正義を貫くために働くこと。」
「うふふ、勿論わかっているわ♪」
キリカの宣言に頷いたレンは服に準遊撃士の紋章を付
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