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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第6話
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気になる事があるのか?」

「―――いや、特にない。」

リィンに話しかけられると気を取り直して考えるのを中断した。



「では私達はマキアスさんを探してから地上に向かうつもりなのでこれで失礼します。」

「そちらも頑張ってください。」

「あ、ああ。」

プリネとツーヤに微笑まれたリィンは戸惑いながら頷き、二人はリィン達から去って行き、リィン達は地上に進む階段を探していると地上へと続く終点に到着した。



「……どうやらここが地上に通じる終点らしいな。」

「ああ、陽も差し込んでいるし、間違いないだろう。」

扉から漏れ出ている陽の光を見て出口だと判断したガイウスの意見にリィンは頷き

「フン、とんだ茶番だったな。大帝ゆかりの士官学校と聞いたからどんな試練が待ち受けているかと思ったが拍子抜けもいいところだ。」

ユーシスは鼻を鳴らして答えた。



「そ、そうかな〜。結構ムチャクチャだと思うけど。……でも”Z組”か。一体どんなクラスなんだろうね?」

「そうだな……(身分や立場もバラバラだし留学生や年少者までいる……何か意図があるのか……?)」

エリオットの疑問を聞いたリィンがその場で考え込み始めると何かの音が聞こえ、リィンは考えるのを止めてエリオット達と共に周囲を見回した。



「なんだ……?」

音を聞いたユーシスが眉を顰めたその時、何かに気付いたガイウスがある方向を見つめて警告した。

「あれだ……!」

ガイウスが見つめる方向をリィン達が注目すると石像と化していた翼が生えた巨大な魔獣の像が本物の魔獣と化し、動き出した!



「あれはまさか……―――”石像兵(ガーゴイル)”か!?一体どうして士官学院の旧校舎の地下に……!」

異世界にしか存在しないはずの魔獣の存在にリィンは驚いた後厳しい表情をし

「な、なにそれっ!?」

「古の伝承にある迷宮の守護者だ……!」

リィンが叫んだ魔獣の種類に混乱しているエリオットの言葉を聞いたユーシスは厳しい表情で迷宮の守護者を見つめながら説明した。すると石の守護者(ガーゴイル)――――”イグルートガルム”は飛びあがってリィン達の目の前に着地し、リィン達を睨んで咆哮を上げた!



「はわわわわわっ!?」

見た事のない巨大な魔獣に敵意を向けられたエリオットは慌て

「……帝国というのはこんな化物が普通にいるのか?」

「少なくとも古い伝承の中だけだ!大体そういう伝承の存在が普通にいるのはこのゼムリアではなくメンフィル―――異世界のはずだ!」

ガイウスの疑問を聞いたユーシスは目の前の存在に信じられない思いを必死に抑えるかのように大声を上
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