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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜黒翼の少女〜後篇
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たマーサは何をしていたか聞いた。
「ああ、ある人をここに連れてくるためにちょっとリベールまで行ってたんだ。」
「ある人?だれかね、その方は?」
ガイの言葉に疑問を持った医師は聞いた。
「まあ、会えばわかるよ。……ここにいる少女がそうだ。頼む。」
「はい。」
「ああ。」
ガイの言葉を受けてリウイとペテレーネは病室に入った。2人の姿をみて、医師とマーサは驚愕した。
「おや、まあ……!聖女様にメンフィルの皇帝様じゃないかい!」
「なんと……!まさかたった一人のために聖女殿がわざわざこんなところまで足を運んで下さるなんて……それにメンフィル皇帝殿まで……!」
「私がその子を治したいと思って来ているだけですから気にしないで下さい。………なるほど、何があったのかはわかりませんが強力な
闇がこの子の頭の中に集中していますね……」
ペテレーネは少女に近づき状態を確かめた後、少女の額の所に両手をかざした。するとペテレーネの両手から紫色の光が出、やがて紫色の光は少女の体全体に広がり消えた。
「……今のはどういった治療の仕方なんでしょうか?」
医師はペテレーネの魔術を目にして驚いた後、効果を聞いた。
「……この子の頭の中にあった強力な闇を体全体に行き渡らすことで脳内にあった闇をなくしました。恐らくもうすぐ目を覚ますと思います。」
「今、闇を体全体に行き渡らすって言ったけど大丈夫なのか?」
ガイはペテレーネの言葉を聞き、心配になって聞いた。
「ええ。むしろ体全体に行き渡らすことで、闇の恩恵を受けれるようになりましたから、私が使っているアーライナ教の魔術が恐らく使えるようになっていると思います。」
「へえ〜……」
答えを聞いたガイは感心した声を出した。そして少女が目を覚ました。

「こ……こ……は……?」
「気がついたのか!ここは病院だ、もう恐い目に会わなくて済むんだぜ!」
少女が目を覚ました事にいち早く気付いたガイは少女に話しかけた。
「病……院……?」
「ああ、そうだ。具合は悪くないかね?」
医師も少女に状態を聞いた。
「いえ………別に……今まで目の前が真っ暗だったのですがそれが取れたので目を覚ませたと思います……体にも特に異常は……!?」
医師の質問に答えた少女は背中にある違和感があるのに気付き、その部分を手で触った。
「え……これ……は……翼……!?」
少女は自分の背中に翼が生えている事に驚き、信じられないような顔をした。
「気の毒と思うんだけど……見てもらえばわかるわ。」
マーサは手鏡を少女に自分の背中が見えるようにした。そして自分の背中に黒い翼がついていることを認識した少女は渇いた声で笑った。
「あはは……感覚が鋭くなった上この翼……私……とうとう人間
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