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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜黒翼の少女〜前篇
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一つの解決策を出した。
「それしかないか……では、後は目を覚ます方法だな。もしかしたらと思って、七曜教会の”法術”も試してみたがダメだったしな……」
医師は自分達とは違う方向で医療が発達している七曜教会を頼ってみたが。自分達と同じく手の施しようがない今の現状に溜息をついた。
「先生、それでした最近始まった新しい宗教、癒しの女神(イーリュン)教の方に頼ったらどうです?噂では彼らは癒しを専門とした魔術を使えるそうですから、もしかしたら少女が目覚めさせてくれるか、目を覚まさせる方法がわかるかもしれませんよ?」
マーサは最近、看護婦の一部が信仰する宗教をイーリュン教に変えたこととイーリュンの教えと活動を聞いたのを思い出し、彼らに頼ることを提案した。
「私もそれを考えて、クロスベル市にいる信者から聞いたのだが実際に癒しの魔術が使えるのは極僅かでその者達は大陸中に広がって活動しているらしい。……ダメ元で一応使い手を呼んでもらったら何とか都合がついてな、明日には来てもらえる。」
「そうですか!だったら明日が楽しみですね……!」
ガイは医師の言葉を聞き、明日に希望を持った。


そして翌日ティアと同じく数少ないディル・リフィーナ出身のイーリュン信者で癒しの魔術を使えるシスターが来て少女の容体を見た。
「……どうですかシスター、治りますか?」
ガイは3人の中で代表して聞いた。
「………深い闇が少女の頭の中を支配しています。それが原因で目が覚めないのでしょう。これを祓うには魔力が相当の術者が必要です。……申し訳ありませんが私では力不足のため無理です。下手に闇を払おうとすると死や永久に目が覚めない可能性もありますので……」
少女を看終わったシスターは申し訳なさそうな顔で答えた。
「その凄い術者様ってのにシスターに心当たりはあるのですか?」
マーサは原因がわかりそれを取り除ける人物をシスターに聞いた。
「………2人ほど心当たりがいます。一人は私達の先頭に立って活動しているティア様ですね。あの方は魔神の血を引くお父様の強大な魔力を受け継いでいますから、私達人間が持つ魔力より強力な魔力を持っていますから可能でしょう。ただあの方は力が強い分、よりたくさんの方を癒すために各地を点々と廻っている上、皇女という身分のため時には本国に戻らなければならない時もありますから……皇女であるあの方が信者として活動できるのは陛下に願い、陛下の許しを得て活動していて、国の祭事等王族が参加しなければならない行事に今まであまり顔を出さなかったことにも引け目に感じていましたからもし、父親であるリウイ皇帝陛下や現皇帝であるシルヴァン様から何かで呼ばれたら断りづらいでしょう……呼べるのは早くても半年か一年後になるかと思われます。」
「そうですか……それでもう一
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