第11話
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、ぜひその方法を俺達警察にも教えてもらえないですかね?」
セルゲイは捜査が専門の一つである自分達が出し抜かれた不甲斐なさに溜息をつきながら冗談混じりにリウイに聞いた。
「………悪いが方法は教えられん。まあ、教えたとしてもお前達人間では決して真似できんが。」
「”闇夜の眷属”ならではの捜査方法ですか……羨ましいですな……」
セルゲイはリウイの遠回しな言い方で拠点を見つけた方法を推理し、メンフィル特有の人材の良さを羨ましく思った。
「では、続けさせて頂きます。具体的な作戦はこちらの拠点を一斉に制圧し、子供達を救出、そして犯人達の拘束です。みなさん、覚悟はよろしいですかな?」
カシウスの確認の言葉にその場にいる全員が頷いた。
「それでは具体的な各国の制圧メンバーの行く場所を今からいいます。まずこちらのA拠点ですが……」
そしてカシウスは次々と各国の精鋭達が行く拠点の場所を読み上げて行った。
「最後にこの拠点ですが……メンフィルの方々にお願いしてもよろしいですかな?」
「ああ。」
「お任せ下さい。」
「腕がなりますわ。」
「任せてよ!」
4人の頼もしい言葉に頷きカシウスは号令した。
「ではみなさんにエイドスとアーライナのご加護を!」
そして軍人や遊撃士達は出て行き、その場に残ったのはカシウスとリウイ達だけであった。
「……本当にこの拠点を俺達に当ててよかったのか?そちらの調書にも書いてあるが”そこ”は拠点の中でも特別だぞ。」
リウイはカシウスにその拠点の特別さを強調して確認した。
「……その拠点に関係するであろう人物達のことを考えれば、その者達と関係がない貴殿等でなければ頼めません。……信じたくはないのですが”ここ”を襲撃した際、”客人”を庇うメンバーが出る恐れもありますので……」
カシウスはリウイの問いに目を閉じて答えた。
「そうか……それとカシウス・ブライト。先ほど貴殿は犯人を拘束してくれと言ったが、悪いが俺達は犯人を”客人”ごと滅し、子供達の保護をするつもりだ。」
「………下手に”客人”が生きていては後々国家間で問題になるので、そのほうがいいでしょう。子供達の救出を優先的にお願いします……」
「わかった。」
そしてリウイ達も出て行きその場に残ったのはカシウス一人だった。
「快楽のためだけに幼い子供達を汚す薄汚い権力者共が……!俺達は裁けないが彼らなら裁いてくれるだろう。では、俺も行くか……」
カシウスは怒りの言葉を呟いた後、自分も作戦に参加する為に出て行った。
深夜の森の中、リウイ達は拠点が見えると見張りに見つからないよう隠れて時間を待ち、ついにその時間が来た。
「……時間だ。行くぞ。」
「ええ!」
「ハッ!」
「かしこまりました!」
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