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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜戦天使の誕生〜前篇
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女性の依頼を聞いて考え込んでいたレンは手っ取り早くルーク達と同じ仕事をする為に”実績”を作る事を思いつき、女性に提案した。



「え……あ、貴女が??」

どう見ても自分の子供と大して変わらないレンが護衛と案内を務める事に女性は戸惑い

「フフ、心配しなくてもこう見えて、遊撃士の方達と一緒に手配魔獣を倒せる程の腕はあります。それに私は正式な遊撃士ではないので、報酬も半分……いえ、四分の一で構いませんよ。」

「……………わかったわ。それじゃあお願いするわね。」

レンの提案に一瞬不安であった女性だったが、依頼料を安くしてもらえるというメリットにつられて頷いた。その後レンは女性と子供をエルベ離宮まで護衛した。



〜エルベ離宮〜



「―――到着です。ここがエルベ離宮ですよ。」

「わ〜、キレイな所だね〜。」

「ありがとう。………その、最初は貴女のような子供に護衛されるのは不安だったけど、貴女って強いのね。魔獣が現れてもすぐに退治したし。貴女の事、疑ってゴメンね?」

女性はエルベ離宮に到着するまでに合った出来事を思い出した後、申し訳なさそうな表情でレンを見つめた。

「フフ、気にしないで下さい。」

「おや?レン君じゃないか。一体どうしてここに………」

女性の謝罪を微笑みながら受け止めたレンにクルツが近づいてきた。



「あら、クルツお兄さんじゃない。―――今、こちらの方々をグランセルからここまで案内と護衛をして、ここまで来たのよ。」

「何だって?君一人でか?」

「ええ。最初は不安でしたけど、魔獣が現れた時は凄い速さで退治してくれましたよ。」

「おねえちゃん、かっこよかったよ〜!」

レンの話を聞いて眉を顰めているクルツに説明するかのように女性と子供はそれぞれ自分達の感想を言った。



「フフ、こんな小さい子供があんなに強いなんて、さすがは遊撃士協会が見込んだ子供ですね。―――レンちゃん、だったわね?報酬は本当にこれだけでいいのかしら?」

「はい、構いませんよ。私はまだ準遊撃士にもなっていませんので。」

「そう。それじゃあ次に私の依頼を貴女が請けてくれた時にはたくさん払うつもりだから期待していてね?」

「ありがとうございます♪期待して、待っていますね。」

レンに依頼料を渡した女性は子供と共にその場から去って行った。

「……さて、レン君。色々と聞かせてもらおうか?―――まずは何故、エルナンさんに許可もなく準遊撃士でもない君が依頼を請けたのかな?」

親子が去って行くとクルツは規則を破ったレンを咎めるかのように真剣な表情でレンを見つめて尋ねた。



「エルナンさ
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