外伝〜”共存”を願いし”神殺し”の使い魔達との契約〜
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜ミストヴァルト〜
木が深く茂っている中、開けた場所で大樹がと小さな泉がある場所にリスティは降り立った。
「到着ですぅ〜」
「ありがとう、リスティ。……すぅ……マーーリオ――ン!遊びに来たよ――!!」
リスティに礼を言ったエステルは深く息をすって最近友達になったもう一人の人でない存在の名前を叫んだ。
「こん……にち……は、エステルさん……」
すると泉の中からリウイの使い魔――水精・マーリオンが出て来て、表情が見えないその顔をわずかに笑みに変えた。
「えへへ、こんにちは!」
「今日は何して遊ぶですか〜?」
「リスティの翼に埋もれるのもいいし、釣りだってできるし、冒険もしたいわね……悩むわ……よし、決めた!
全部やるわ、まずは釣りよ!」
そしてエステルは木の枝等を使い即席の釣り竿を作り泉で釣りを始めた。それをしばらく見ていたマーリオンはエステルに話しかけた。
「エステルさんは……どう……して……私達と……仲良く……できるん……ですか?」
「ほえ?どういう意味?」
「人間の方は……自分達とは……違う……姿を見て……普通……恐がり……ます……でも……あなたは……最初に…出会った時から…私達と……気兼ねなく……話して……います……」
「う〜ん、あたしは特に何も考えてないな〜。それにリスティとかただ単に翼と尻尾があるだけの人じゃない。」
エステルはそう言うと釣り竿を置き、リスティの翼に埋もれた。
「う〜ん、気持ちいい……」
「くすぐったいですよぉ〜」
リスティはそう言いながらも気持ちよさそうにした。
「それにさ、マーリオンとだって今、こうして会話をしているでしょ?ロレントの人以外で何人か闇夜の眷属の人を悪魔や魔物とか言うけど失礼しちゃうわね!確かに闇夜の眷属の人って、ちょっと近寄りがたい雰囲気があるかもしれないけど、会話ができるんだから、こうやって友達になれることをなんでわかってくれないのかしら?」
リスティの翼を堪能した後、エステルはマーリオンの手を握った。
「あ………」
「うわぁ〜……マーリオンって本当に水で出来ているのね。冷たくて気持ちいいわ……でも、なんで水なのにこうやって手を握れるのかしら?」
「私の……体は………魔力によって……固められて………います……から……」
「う〜ん、よくわかんないわ。ま、いっか!よし、次は森の中を冒険よ!リスティ、行こう!」
「はいですぅ〜」
マーリオンの言葉に少しの間考えたエステルだったが、理解できなく考えるのをやめた後、立ち上がりリスティを呼んだ。
「じゃあ、マーリオン。ちょっと行ってくるね!」
「はい………」
そしてリスティを連れたエステルを見送った後、マーリオンは心の中でいつかエステルが今言った言葉をリウイの
前
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ