暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
外伝〜”共存”を願いし”神殺し”の使い魔達との契約〜
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門に入ったんだけど、入る直前に兵士にみつかっちゃって、焦って起動してしまったから友達ともはぐれて今の状況に……」
「なるほど……それで、お友達は見つかったのですか?」
「ううん……この世界は魔力の流れが違うからわかんなくなっちゃった……」
「……あなたのお名前は?」
「ボク?ボクの名前はペルル!」
「私の名前はプリネ・マーシルンです。」
「え、マーシルン!?それってメンフィル王家の名前……!」
ペルルはプリネのフルネームを聞き、驚いた。
「ええ、お父様はリウイ・マーシルン。闇夜の眷属と人間の共存の国を実現した偉大なるお方です。」
「あわわ……ボク、皇女様に失礼をしちゃった……ごめんなさい!」
ペルルは慌て、勢いよく頭を下げて謝った。

「フフ、気易く接してもらってかまいません。それより友達を探すあてはあるのですか?」
「う……それが全然……おまけに魔力の波長も合いにくいし……」
プリネの疑問にペルルはこれからのことを考え肩を落とした。
「でしたら、これも縁だと思ってお友達が見つかるまで私の使い魔になってくれませんか?」
「え……皇女様みたいな偉い人がボクなんかを使い魔にしちゃっていいの!?」
ペルルはプリネの言葉に驚き聞いた。
「皇女と言っても私は帝位継承権はほとんどありませんから……それにお父様とマーリオンのやり取りを見て、私もずっと傍にいる使い魔さんがほしいと思いましたから。……それでどうでしょうか?」
プリネの言葉を聞き少しの間考え真剣な顔でプリネに聞いた。
「一つだけ聞かせて……プリネはボク達、闇夜の眷属と人間の共存を望んでいるの?」
「私とて魔神の血を引く闇夜の眷属の一人です。いずれ皇帝となられるリフィアお姉様を手伝って、広大なレスぺレント地方を闇夜の眷属と人間が暮らすためのよりよい国にしていきたいと思ってます。……こんな答えじゃダメですか?」
「ううん!それだけ聞ければ充分!ボクの方こそお願いします!」
ペルルはプリネの答えを聞き笑顔になった。
「よかった……では、契約を……」
「うん……!」
そしてプリネとペルルはお互いの手と翼を握り、ペルルが翼に伝わるプリネの魔力に溶け込むように消えた。
「契約完了ですね……ペルル、来て!」
「はーい!」
プリネが呼びかけるとプリネの身体から小さな光が出、その光の中からペルルが現れた。
「しばらくの間、お願いしますね。ペルル。」
「うん!こっちこそよろしくね、プリネ!」
こうして、ペルルもまた闇夜の眷属と人間の共存を願った最初の主の思いと同じ新たな契約者にパズモと同じように希望を持った……
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