外伝〜”共存”を願いし”神殺し”の使い魔達との契約〜
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「リスティ、わかるの!?」
エステルはリスティが小人の言葉を訳していることに驚いた。
「一応私は風属性の睡魔ですから〜それとこの子の名前はパズモ・メネシスだそうです〜。」
「名前はパズモって言うんだ……うん、いい名前ね!それとさっきの答えだけどリスティとは友達だからいっしょにいるだけだよ?」
「…………!」
「闇夜の眷属である私やその子自身恐くないのかと言ってますね〜」
「全然恐くないわ、むしろもっとたくさんの闇夜の眷属の人と友達になりたいわ!」
エステルの答えを聞いたパズモは少しの間、エステルの嘘をついていない純粋な眼を見つめてまたエステルの頭の中に声を送った。
「………」
「え………」
「ほえ?リスティ、なんて言ってるの?」
パズモの言葉を訳そうと思ったリスティが呆けた声を出したのに気付き、エステルは聞いた。
「エステルを守護する契約をして下さいと言ってるですぅ〜。」
「あたしを守護する契約ってなに?」
「言ったことそのままの通りですぅ〜。要するにエステルを主人と認めてエステルが死ぬまでずっと傍にいることですね〜」
「え……あたしなんかとずっといるなんて約束していいの!?」
エステルはリスティが言った事に驚きパズモに聞いた。そしてまたエステルの頭の中に声を送った。
「…………」
「エステルじゃないと嫌と言ってますぅ〜」
「そうなんだ……あたしでよければその契約、受けて上げるわ!」
「………!」
エステルの言葉を聞き、パズモは真剣な表情を笑顔に変え、またエステルの頭の中に声を送った。
「契約を受けてくれてありがとうと喜んでいますね〜。」
リスティはパズモの喜びが自分が喜んでいるように伝えた。
「あ!ひとつだけ言い忘れたことがあるわ!」
「………?」
思いついたかのように言い出したエステルにパズモは小さな首をかしげた。
「あたしとパズモは主人と従者じゃなく友達よ!友達に命令するとかあたしが嫌だもん!」
エステルの言葉を受けて固まったパズモだったが、やがてまた笑顔になりエステルの頭の中に声を送った。
「…………!」
「わかったと言ってますね〜。」
「えへへ、よかった。それで契約って何をすればいいの?」
「………」
「エステルは何もしなくていいですよ〜ただ、この子がエステルの魔力と同調するからエステルはそれを受け入れるだけですぅ〜」
「わかったわ……いつでも来なさい!」
リスティから契約の仕方を聞き、エステルは両手を広げた。そしてパズモは勢いよくエステルの身体に入った。
「わ……」
エステルは自分の身体にパズモが入ったことに最初は驚いたが、特に何も異常は感じずあたりを見回した。
「ねえ、パズモはどこにいっちゃったの?
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