外伝〜”共存”を願いし”神殺し”の使い魔達との契約〜
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でも言うことがあればいいのにと願った。
そしてエステルはリスティとしばらくの間、森を歩いていた時、エステルが何かに気付いた。
「…………」
「ほえ、リスティ、呼んだ?」
「いいえ〜」
誰かに呼ばれたような感じがしたエステルはリスティに振り向いたが違うようで、空耳かと思い気を取り直したが
また、自分にでは理解できない言葉が頭に響いた。
「…………」
「また、聞こえた!ねえ、あなたはどこにいるの!?」
エステルは辺りを見回し叫んだ。
「チ………カ……ク………」
するとわずかながら理解できる言葉が聞こえた。
「近くね!わかったわ!」
「エステル、どうしたですかぁ〜?」
リスティはエステルの突飛な行動に疑問を持ち聞いた。
「誰かがあたしを呼んでるの!リスティ、いっしょに探して!」
「何がなんだかわかんないですけど、わかったですぅ〜」
そしてしばらく辺りを探すとそこにはエステルの拳ほどの大きさの羽の生えた小人が倒れていた。
「え……妖精さん!?」
エステルは倒れている小人を見て驚いた。
「その子は風の守護精霊ですねぇ〜。でも、どうしてこんなところにいるんでしょう〜?」
リスティは呑気に答えたがなぜ異世界である場所にいるのかと疑問に思った。
「それより、助けなくちゃ!妖精さん、目を覚まして!」
エステルは小人を両手ですくい、呼びかけたが目を覚まさなかった。
「あやや……この子、異世界に来て慣れない魔力のせいで魔力が上手く維持できず、それが切れてしまったんですね……」
リスティは小人の状態を見て悲しそうな表情に変えた。
「それじゃあ、この子どうなるの!?」
「消えて、自然に還ってしまいますね……」
「それって死ぬってことじゃない!?ねえ、リスティ、どうにかならないの!」
エステルは悲痛な表情でリスティに懇願した。
「この子にエステルの魔力を分けて上げれば、一時しのぎにはなりますぅ〜」
「それってどうすればいいの!?」
「いつもやっているみたいにこの子に魔術を使う感覚で魔力を集めてみて下さい〜」
「わかったわ!」
そしてエステルは目を閉じて願った。
(お願い……目を覚まして……!)
すると、エステルの両手から淡い光が出てそれが小人を包んだ。そして小人は目を覚まし、自分が助かったのはエステルのお陰だとわかり笑顔でエステルの周りを回った。
「わぁ………キレイ……!」
エステルは飛び回っている小人を見て、思わず呟いた。
「………」
「え、何?なんて言ってるの?」
エステルは頭に小人の声らしきものが聞こえたがわからず、聞いた。
「助けてくれてありがとうと言ってますね〜。それと私といっしょにいることをどうしてと聞いていますね〜」
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