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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第8話
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リウイ達が動き始めて数日後、遊撃士協会を始めとし、各国でも事件解決や防止に向けて動いていたが一向に犯罪は減らなかった

〜グランセル城〜

そこにはアリシア女王を始めとした、各国の大使館の人間や事件解決の指揮をしている人物達がさまざまな確執を捨て秘密裏に集まっていた。
「……あれから、子供達の行方や犯人の手掛かりは掴めたのでしょうか?」
アリシア女王は沈痛な顔をして各国の代表者に聞いた。
「……残念ながら、共和国では依然防げてない上、足取りもつかめません。」
カルバード大使館のエルザは悔しそうな顔をして答えた。
「……我らエレボニア帝国も巡回を増やしたりしているのだが答えは同じだ。」
メンフィルに大敗しながらも未だに少将という地位で収まっているエレボニア帝国のゼクス・ヴァンダールも進展しない今の状況に屈辱を感じ、重々しく答えた。
「……俺達、クロスベル警察は醜い上共の保身せいで、事件が起こっても内密にしようとしてさらに酷くなってて嫌になってくるぜ。」
クロスベル警察からの代表者セルゲイは今の警察内部の状況を吐き捨てた。
「私達ギルドもA、B級を総動員して調べてはいるのですが中々尻尾を出さず悔しい思いをしております……」
遊撃士協会からはリベール軍をやめ遊撃士になったカシウスが来ていて、自分の無力さを嘆いた。

「そういえば、例の異世界の方々は見えておられませんね。」
エルザはここにいる人物を見て疑問に思ったことを言った。
「来ていなくて当然でしょう。メンフィルは文字通り異世界にある上、世界の移動の仕方はメンフィルしか知りませんからな。当然被害は受けていないのでしょう。……それにしても、おかしいですな。メンフィルは以前の戦争でいくつかの都市を得たはずなのに、そこでは事件は起こらなかったのでしょうか?」
リベールの将軍、モルガンはエルザの疑問に答え、あることに気付きメンフィルに疑問を持った。
「……もちろん起こりました、将軍。ですがメンフィルは全て未遂に防いだとメンフィル領にある支部やメンフィル大使館があるロレント支部から報告が上がっています。」
「「な……!」」
「なんと………」
「「いったいどうやって……」」
カシウスの答えた事にそれぞれ驚いた。
「報告によれば、メンフィル兵を本国から大量に呼び寄せ、さらに人でない存在――闇夜の眷属の中でも夜の活動を主にしている者達を巡回させ、未然に防いでいます。彼らの中には翼を持ち、空を自由自在に飛べる者や暗闇の中でも目が利く者等いるのですから誘拐に成功した犯人がいてもすぐに未然に収められるのです。」
「では、メンフィルなら何か情報があるのでは……!」
アリシア女王はカシウスの答えを聞き、希望を持ち聞いた。
「……メンフィルは犯人達をかな
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