外伝〜運命の邂逅〜
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野放しにした俺たちにも多少その責はあるしな……」
「ありがとうございます!!」
リウイの言葉にイリーナは頭を下げた。
「……ペテレーネ、客室の用意を。プリネ、お前はこの2人の相手をしてやれ。」
「承知しました、リウイ様。」
「はい、お父様。それでは失礼します、2人とも行きましょう。紹介したい方もいますし。」
「「は、はい!」」
「余も行くぞ、プリネ。」
ペテレーネは2人の滞在用の部屋を用意するために出て行き、プリネは姉妹を伴ってリフィアと共に出て行った。
「……それで、あのイリーナという少女、いかがなさいますか?」
「私もあの子の容姿を見たけど、雰囲気とか髪や瞳とかイリーナ様そっくりじゃないの?」
リフィア達が完全に離れたのを見計らってファーミシルスとカーリアンはリウイに聞いた。
「………………しばらくは様子見だ。ファーミシルス、お前はあの少女の産まれた年、家族を調べてくれ。」
「ハッ!」
「シェラ、例の事件、これ以上被害が出ぬよう夜の見回りの兵達を本国から呼び寄せさらに増やせ。犯人を見つけた際、前のように殺害でかまわないが、できれば生け捕りにするように指示をしてくれ。」
「御意。」
「リウイ様、件の組織はどのようにつぶしますか?」
ファーミシルスはリウイの命令を受けた後、今後の方針を聞いた。
「例の誘拐組織は一斉につぶす必要がある。そのためには彼女に協力の手紙を書かなければな……」
「手紙って誰に書くの?」
カーリアンはリウイの手紙の相手を聞いた。
「セリエルだ。彼女とメルの力は今回の事件の解決の鍵となる。」
「そっか、動物達に聞くのね。リウイ、一斉攻撃する時私も混ぜてね。子供達を攫うなんて趣味の悪いやつ、私は気にいらないもの。」
「ああ。」
イリーナの必死の願いを受けたメンフィル帝国は事件解決に向けてついに動き出した……!
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