外伝〜運命の邂逅〜
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レーネ・セラです。何か困ったことがあれば遠慮なく私に言って下さい。」
「カーリアンよ♪よろしくね♪」
「メンフィル大将軍、ファーミシルスよ。武芸を学びたいのなら教えてあげてもいいわよ。」
「メンフィル機工軍団団長シェラ・エルサリス。」
「そして余こそが!メンフィル次期皇帝、リフィア・イリーナ・マーシルン!大事な妹の頼みじゃ、何か頼みたいことがあれば余に言ってみるがよい。願いにもよるが、余の器の大きさを見せてやろう!」
それぞれが自分の名を言った後、リフィアのフルネームを聞いた時エリィとイリーナは驚いた。
「「え……イリーナ……!?」」
「どうした、余の名が不服か?」
「いえ……私といっしょの名前だなと思って……紹介が遅れ申し訳ありません。イリーナ・マグダエルです。」
「エリィ・マグダエルです……」
2人は自分達とは身分が遥かに違う者達に恐縮しながら自分の名を言った。
「何!?」
「え……!?」
「嘘!?」
「な……!?」
「………」
「ほう……」
リウイ達はイリーナの名を聞き、驚愕しイリーナを見た。
「あの、プリネ様も私の名を聞いて驚いたのですが何かあるんでしょうか?」
リウイ達の反応を見てイリーナはオロオロした。
「…………………いや、その名は我らにとって特別な名でな。驚かせてすまなかったな。」
しばらくの間、黙っていたリウイだったが気を取り直し理由を言った。
「リウイの言う通りじゃ。その名はリウイの正妃で人間でありながら闇夜の眷属との共存を願った者の名前じゃ。国民達や余にもその思いを忘れぬよう余の名につけられたのがその名なのじゃ。……余とイリーナ様と同じ名を使うその心意気、気にいったぞイリーナ!我らマーシルン家に仕えてみないか?お主を余やプリネ専属の者として重用してもよいぞ。」
「え……そんな……私のような者が王族の方達に仕えるなんて恐れ多い事を……」
イリーナはリフィアの言葉にうろたえた。
「リフィアお姉様……この方も混乱していますからそれぐらいで……」
「プリネの言う通りだ……まだ幼い者に仕えるよう言うのは酷だ。王族であるお前が言ったら断れなくなるだろう。」
「そうか?いい考えじゃと思ったんじゃがな。」
リウイとプリネに諌められリフィアは残念そうな顔をしつつ引き下がった。
「……さて、プリネの話では俺に何か願いたいことがあるそうだな?」
「そうでした……お願いします!お父様とお母様の仇を取って下さい!」
「仇だと?」
そしてイリーナはリウイに事情を話した。
「………そうか、いいだろう。その願い確かに聞き届けた。」
「本当ですか!?」
「そろそろこちらも本格的に動くべきか迷っていた所だ。ペテレーネを攫おうとした時点で奴らを
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