外伝〜運命の邂逅〜
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に……だったら、誰かが助けを呼ぶ必要があるんだ。」
「お願い、2人とも聞きわけて……」
夫妻は娘達の手を握り諭した。
「………わかりました。でも、2人とも絶対に無茶をしないでね……」
「ありがとう、イリーナ。」
そして夫妻は2人の娘の体を抱きしめた。
「「2人ともまた、会いましょう!」」
「絶対にだよ!エリィ、早く!」
「う、うん!お父様、お母様、どうかエイドス様の加護を……」
そしてイリーナはエリィを連れて関所に向かって走った。
「……君には辛い思いをさせたね。」
「いいえ、最後にあなたといっしょだからいいのですよ。」
夫の言葉に妻は微笑み、夫と同じように懐から銃を出し襲撃者の迎撃をしようとした。
そしてついに襲撃者達が追いつき、姿を現した。
「……子供達がいないだと?陽動のつもりか、余計な真似を……」
「ふん、ならばこいつらを殺して子供達を奪うまでだ。」
「そんなことは絶対させない!」
「例えこの命果てようとも、絶対にあの子達には手出しをさせないわ!」
そして夫妻達は銃を使って襲撃者達と戦闘を始めた。
〜関所〜
「ハァハァ……ついた……エリィ、大丈夫?」
「う、うんお姉様。」
2人はようやくついた関所を見て安堵をつき、イリーナはエリィを連れて関所にいる兵士に話しかけた。
「「お願いします!お父様達を助けて下さい!!!」」
「な、なんだお前達は……?」
関所を守っているメンフィル兵士達は深夜に現れた子供達とその勢いに押され戸惑った。
「今、お父様達が戦っているんです!」
「このままじゃ、2人は死んじゃうよ!兵士さん、お願い助けて!」
「ま、待て!順を追って話してくれ!」
「……何かあったのですか?」
そこに騒ぎを聞きつけた、幼いながらも関所の兵士達の慰問に来たプリネ皇女が姿を現した。
「プ、プリネ様!」
「お休みの所、申し訳ありません!」
兵士達はプリネの姿を見ると姿勢を正した。
「……構いません。その子達が何か?」
「ハッ!父を助けろと言って場所や事情も判らずどうすればいいのか、判断がつかなかったのです。」
「判りました……お二人とも何があったのか話してくれませんか?」
兵士から事情を聞いたプリネは2人に近づき事情を聞いた。
「は、はい!実は……!」
同い年に見えるプリネを見て安堵したイリーナは事情を話した。
「……なるほど。事情を話してくれてありがとうございます。」
プリネは事情を聞き、イリーナにお礼を言った後真剣な顔をして兵士に命令した。
「……今すぐ、就寝している兵士の方々を起こしてこの子達の親の救出に向かって下さい。万が一の事を考えて私も行きます!」
「し、しかし救出だけ
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