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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
異伝〜新たなる軌跡のプロローグ〜中篇
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でくれよ、サラ教官……」

オリヴァルト皇子の言葉に頷いた後不敵な笑みを浮かべたサラを見たヴァンダイク学院長は苦笑しながら言った


3月19日―――――



〜翌日・会議室〜



翌日、会議室にはヴァンダイク学院長とオリヴァルト皇子に加えて常任理事でありエレボニア帝都ヘイムダルの知事カール・レーグニッツ、”四大名門”の”アルバレア公爵家”の長男ルーファス・アルバレア、そして”ラインフォルトグループ”の会長イリーナ・ラインフォルトが集まっていた。

「常任理事の方々、今回は私の急な呼びかけに応えて頂き誠にありがとうございます。」

「……それで殿下。本日我々―――常任理事達を突如集めた理由は一体何なのでしょうか?」

「まさか”Z組”に関する事でしょうか?」

オリヴァルト皇子の言葉を聞き終えたイリーナ会長とルーファスはオリヴァルト皇子に尋ねた。

「フッ、さすがはルーファス君。相変わらず鋭いな。――――本日、常任理事の方々を集めたのは”Z組”に急遽ではあるが新しい生徒達が入る事になってね。その事についての理由を説明をする為にこうして召集させてもらった。」

「”Z組”に入る生徒達……ですか?」

「我々を招集するほどという事はよほどの人物なのでありましょう?それも急遽決まったという事は、他国からの留学生……それも殿下のお知り合いの関係となると……まさかメンフィル帝国の貴族あたりですか?」

オリヴァルト皇子の答えを聞いたレーグニッツ知事は不思議そうな表情をし、ルーファスは真剣な表情で尋ね

「―――その事については配られてある書類を見れば、すぐにわかる。まずは各自、配られた書類の内容を読んで頂きたい。」

尋ねられたオリヴァルト皇子は静かな表情で促した。そしてレーグニッツ知事達は自分達の目の前に置かれてある書類の内容を読み始めた。

「なっ!?こ、この方々は……!?」

「ほう………………」

「―――――メンフィル帝国の貴族どころか、皇族……それもあの”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”ですか。…………さすがは殿下ですわ。こんな事までできるのでしたら、プリネ姫のご両親と私の面会を殿下に是非ともセッティングして頂きたいくらいですわ。メンフィル帝国の皇族の方々との交渉は”ラインフォルトグループ”としても望みたい所ですし。」

書類の内容――――プリネやツーヤの写真や経歴を見たレーグニッツ知事は驚いて声を上げ、ルーファスは感心し、イリーナ会長は静かな表情で呟いた後口元に笑みを浮かべてオリヴァルト皇子を見つめ

「フッ。何も私自身に頼まなくてもリウイ陛下達と面会する機会は今後いくらでもあると思うよ。」

「?一体それはどういう意味です
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