第6話
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……こちらに来た理由はある探し物だ。」
「……それはどのような物ですか?」
「それは教えることができん。国家機密と言っておこう。」
「……わかりました。では続きをお願いします。」
「まず、エレボニア侵攻はこちらの世界に来た時、いきなりエレボニア軍に襲いかかられたからだ。よって我らは身を守るためとこの世界の拠点を作るためにエレボニアに侵攻しただけだ。ロレント保護はそのついでだ。そちらに通達もなしで勝手ながら保護をしたのは謝罪する。」
「……いえ、聞けば市民の保護や食料の配給等もして下さったと聞きます。リベール国民を代表してお礼を言わせて下さい。民を守って下さってありがとうございます。」
アリシア女王はリウイに頭を下げた。それを見てモルガンは慌てた。
「へ、陛下!他国の王族に簡単に頭を下げるなど……!」
「よいのです。民の命と比べられません。……それでできればロレントを返還してほしいのですが。」
「……条件がある。今回の保護で食料、医療薬などかなりの出費が出た。その条件を呑むのなら我ら
メンフィル軍はロレントから兵を退こう。」
「その条件とは……?」
女王達はリウイから出される条件を固唾をのんで待った。
そしてリウイが出した条件とは
1、ロレントの近くにある森の一部にメンフィル大使館を作ることを許可すること。
2、導力技術の提供
3、メンフィルの国教の一つ、混沌の女神の教義を広めることの許可
だった。
「……以上の条件を呑むのならすぐに兵を退こう。よければ友好の証として現在占領されている都市の解放を手伝うが?」
「いえ、貴国にそこまでしていただくわけにはいきません。条件ですがアーライナ教を広めることにはすぐには頷けません。七曜教会との相談が必要ですので。」
「……いいだろう。こちらにも多少の非はあるしな。返事をもらうまでは我らが責任を持ってロレントを守ろう。」
「……念のためにこちらの兵も置いてよろしいでしょうかな?」
モルガンは情報等手に入れるためリウイに兵の配置の許可を聞いた。
「かまわん。我らをよりよく知るにはちょうどいい方法だしな……」
「ありがとうございます。……陛下、一度城に戻り会議を開かなくては。」
「そうですね……リウイ殿、私達はこの辺りで失礼します。」
一通り話し合いが終わった女王達はその場を去ろうとした時、シェラが入って来た。
「会議中のところ、申し訳ありません。リウイ様、エレボニア兵がボース方面より迫って来ています。」
「何……?ハーケン門にはファーミシルス達を配置したが。」
「敵兵勢力は数はありますが我らが圧倒的に優勢。ファーミシルス大将軍から伝令が来まして、現在ハーケン門にも
ボース方面から向かってきたエレ
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