第5話
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自身を含め自ら”闇夜の卷族”と名乗りました。」
「”闇夜の卷族”……聞いたこともない人種ですね。ほかにはありませんか?」
アリシア女王は未知の人種名を聞き少しの間思考したがほかの情報を聞いた。
「はい。もうひとつございまして……こちらは我々リベールというよりゼムリア大陸全てが驚愕するようなことかと。」
「ゼムリア大陸全てだと?一体何なのだ?」
モルガンは先を促すように聞いた。
「……たまたまメンフィル軍による市民の治療を見たのですが、市民の治療をメンフィル軍のあるシスターがしていました。」
「……軍にシスターがいるとはな……それで?どこがおかしいんだ?」
カシウスは軍内にシスターがいたことに驚き理由を聞いた。
「はい。そのシスターが傷を癒す時手から光が出、光が収まった後は傷は跡形もなく消えていました。それを見た市民達は奇跡だと大騒ぎをしてメンフィル兵達によってその場は収められました。
騒ぎは収まりましたがそのシスターは現在、市民から奇跡を起こす聖女として敬われています。……それでそのシスターに七曜教会の者かと聞いたのですが、否定されました。……混沌の女神の神官だそうです。」
「「「混沌の女神!?」」」
ゼムリア大陸唯一の信仰されている神、空の女神以外の神の名前が出されその場にいた全員は驚いた。
「……続けます。そのシスターに治療され感謝した者やそれを見ていた市民達の一部がそのシスターに教義等を求め信徒となる者まで現れ、七曜教会の者達はどうすればいいのか戸惑っています。」
「……陛下、これは一度七曜教会の者を含め、メンフィルと話し合う必要がございますな。」
驚愕したカシウスだったが気を取り直し女王に進言した。
「……そうですね。市民達に危害を加えていない上、治療もしているということは少なくても話しあう余地はありそうですね。
誰か、紙と筆を。」
「ハッ!」
報告していたリシャールは部屋の前を守っている兵に紙と筆を持ってくるように命じた。
そこにリシャールの部下、カノーネが慌てて入って来た。
「重要会議中の所申し訳ありません!火急の情報が入ったので報告に参りました!」
「火急の情報とはなんですか?」
どんなことが知らせれてもいいように心構え、アリシア女王は先を促した。
「ハッ!偵察兵によるとメンフィル皇帝軍はハーケン門を破竹の勢いで突破後、エレボニア帝国領内に進軍し主要都市の一つやいくつかの帝国領を制圧しました!エレボニア帝国軍も抵抗はしたのですがなすすべもなく全滅あるいは敗退いたしました。かのゼクス・ヴァンダール率いる帝国の主力部隊も壊滅しゼクス少将自身も重傷を負い撤退したとのことです!メンフィル軍はその後部隊を残し本軍はロレントに引き返し
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