外伝〜菫の少女との再会〜
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すにしてもそっちが普通じゃねえか?」
「そうそう!あたしがお姉さんとしてちゃんと教えてあげるわ!」
レンの説明を聞いてもレンの考えが理解できなかったルークは首を傾げ、エステルは胸を張ってレンを見つめた。
「だって、そっちの方が面白いじゃない。美少女剣士ってとっても人気になると思わない?」
「お、面白いから剣にするって……」
「というか自分で美少女って言うかしら?」
予想斜めな答えを聞いたルークは表情を引き攣らせ、エステルはジト目でレンを見つめた。
「うふふ、だってレン、みんなから”可愛い”って言われているし、男の子達からは憧れの視線で見られているから美少女でしょう?」
「うわっ、何その自慢。」
「ハハ……(アニスあたりと話が合うかもしれねぇな。)」
「ねぇ、それより教えてくれるの?くれないの?」
「う”。その目は卑怯だろ………」
「絶対わざとしてやっているでしょ。こういうの”アクジョ”って言うんじゃなかったっけ?」
眼をうるうるさせるレンに見つめられたルークは断るに断れず、エステルは呆れた様子で見つめていた。
「一体どっからそんな言葉を知ったんだよ……って、シェラザードか。―――まあいい。それで?どっちの剣術をやりたいんだ?俺が元々使っている”アルバート流”の剣術と”八葉一刀流”があるが。」
「勿論どっちもよ!レンはルークお兄様の妹なんだから!」
「ハハ、わかったよ。まず剣の構えだけど……」
そうしてルークはレンに剣術の基礎などを教えた。レンはスポンジのように一度教えた事をすぐに覚え、僅か数時間で”技”すらも編み出せるようになった。
「魔神剣!!」
レンが樹の枝を振るうと、振るった樹の枝が反動によって真っ二つに折れると共に衝撃波が発生し、衝撃波は地面を走りながら一本の樹に命中し、樹を揺らした。
「ほえ〜。ホントにできた……」
「ハ、ハハ……どうやらレンには剣の才能があるみたいだな。(俺だって基礎を完璧に覚えるのに時間がかかったのに、何でこんなに速くできるんだよ!?)」
レンの成長の速さにエステルは呆け、ルークは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
「クスクス、うかうかしていたらレンがあっという間に抜いちゃうわよ?お、ね、え、ちゃ、ん?」
「むっかー!だったらもっと強くなって姉としての威厳を見せつけてやるわ!」
そして二人はそれぞれの想いを抱えて鍛錬を再開した。
「これは一体……ルーク、どうしてレンが剣術の練習をしているんだ?」
二人の鍛錬をルークが見ていると仕事から帰って来たカシウスが目を丸くして尋ね
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