第4話
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ど効果が高い回復薬だから。」
「わかりました。こちらもありがたく受け取っておきますね。」
(あれはまさか”ライフボトル”か……?)
二人の説明を聞き、押し問答する時間もあまりないと判断したルフィナはルークから受け取った人形と透き通った水色をした液体が入った瓶と共に懐に入れ、その様子をレイシスは真剣な表情で見守っていた。その後ルーク達は建物内に入って行った。
〜”D∴G教団”ロッジ・”楽園”〜
「これは………下種共が。」
ルーク達が建物内に侵入したその頃、冷たい雰囲気を纏わせるアッシュブロンドの髪の青年は地獄絵図すら生温いと思われる部屋内を見回した後、身体中に十字の傷を残した二人の少女を見て憎悪がこもった目で呟き
「……こんな風になっても人は生きていられるのか……?これでも、生きていると言えるのか……?」
青年の傍にいる黒髪の少年は人形のようにまるで表情を動かさず、髪の色だけ違い、容姿が瓜二つの双子らしき少女を見つめていた。
「………この無数の十字傷。これは自分達で付けたものだ。恐らく自分達を保つために必要だったのだろう。」
「………それでも、生きたかったのか………(これが生きている人間……)……レーヴェ、この子達が生きているところを見たい。”結社”で引き取れないか?」
「ヨシュア………そうだな……―――――!!」
少年の提案に青年は若干の驚きの表情を見せた後、建物内に入って来た新たな侵入者の気配を感じ取って目を細めた。
「敵の援軍?」
「いや………恐らくだが各国の軍部や遊撃士協会が集めた精鋭による壊滅作戦のメンバーだろう。奴等と鉢合わせるのはこちらとしても望ましくない。後の事は奴等に任せて行くぞ。」
「この子達の事も任せるの?」
「…………連れて行くのは一人が限度だ。」
「わかった。じゃあ一番近くの橙色の髪の子でいい。」
「ああ。――――行くぞ、ヨシュア。」
そして夕焼けのような橙色の髪の少女を抱き上げた青年は少年と共にその場から音もなく立ち去った。
「これは……!」
一方建物内に入り、そこら中に散乱している猟兵や研究者らしき人物達の死体を見たルフィナは驚き
「ぜ、全員、殺されてやがる………!」
「やはり”彼ら”の仕業ですか。」
「…………彼らを殺した者達が何者か気になるが今は誘拐された子供達の居場所を探り当てる事に優先した方がいいだろう。」
ルークは信じられない表情で呟き、心当たりがあるイオンは重々しい雰囲気を纏い、真剣な表情で考え込んでいたレイシスはルーク達に自分達の優先事項を実行するように促した。
「
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