第3話
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情で名乗り出た。
「ルーク・ブライトだ。よろしくな……ん?”アウスレーゼ”?確かその名前ってリベール王家のファミリーネームだったような……って、まさか!?」
「もしかしてリベール王家の方なのですか?」
目の前の青年が王族である事に気付いたルークは驚き、イオンは目を丸くして尋ねた。
「ハハ、私は祖母上達と違って”庶子”の身だからそう固くなる必要はないよ。」
驚いている様子の二人を見たレイシスは苦笑しながら答えた。
「”庶子”……?」
「”庶子”とは平民の血を引く王族の事ですよ、アリエッタさん。」
レイスの言葉に首を傾げているアリエッタにルフィナは説明した。
「というか何で王族がこの作戦に参加しているんだ――――ですか?」
「無理をして固い口調に直さなくてもいいよ。確かに私は王族だが祖母上―――アリシア女王陛下に無理を言って”社会勉強”として世界を放浪させてもらっている放蕩者だからそんなかしこまられるような”資格”は私にないよ。」
口調を言い直したルークにレイシスは苦笑しながら指摘した。
「ハ、ハア……(ピオニー陛下と話が合うかもしれねぇな、この人……)―――わかった。それでレイシス、遊撃士でも軍人でもないあんたが何で今回の作戦に参加したんだ?」
「例の誘拐事件は私も耳にしていてね。話によると幼い子供達ばかり攫われているとの事。王族の一人として……腹違いとはいえ幼い妹がいる者としてその集団の事は許せなくてね。それで旅を中断してリベールに帰国して祖母上に頼み込んで今回の作戦に参加できるように取り計らってもらったんだ。」
「その気持ちは立派、ですが、足手纏いにならないで、下さい。」
「お、おい、アリエッタ。」
レイシスに忠告するアリエッタを見たルークは焦った表情をした。
「ハハ、これでも剣はそれなりに使えるしアーツの適性も高いから足手纏いにはならないと思うよ。」
「部下が失礼を言ってしまい申し訳ありません。――――それでは行きましょう。」
「ああ。」
その後ルーク達は指定の地点に向かった……………
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