第1話
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ってください。助けて頂いたお礼や薬のお礼もまだですし……」
「い、いいって、お礼なんて!俺が勝手に助けただけだから!薬の事も気にすんなって!」
レナの申し出に青年は恐縮した様子で答えた。
「ですがこの戦争が起こっている今の状況でどうやって泊まる所を探すつもりですか?ロレントのホテルは使えませんよ?」
「いざとなれば野宿でもするさ。これでも長い間旅をしていたから、野宿にはなれてるし。」
「まあ!だったら、是非私達の家に泊まっていって下さい。命を救って頂いた方をこの危険な状況で野宿させる訳にはいきませんし。」
「え、でも迷惑じゃ……」
レナの提案に青年が戸惑いかけたその時
「エステルもいいでしょう?」
「うん!お兄さん、よろしくね!」
「フフ、決まりね。」
(な、何なんだよ、この親娘は!押しが強すぎねえか!?)
既に親娘の中では自分が親娘のお世話になる事が決定している事に青年は大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「あ、そうだ。お兄さんの名前をまだ聞いていなかったよね?あたしはエステル。エステル・ブライトよ!」
「エステルか。そういや俺もまだ名乗っていなかったな。―――――ルーク・フォン・ファブレだ。」
こうして青年――――ルークはブライト家に滞在する事になった。
そして数カ月が立ち、のちに”百日戦役”と呼ばれる戦争が終結した……………
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