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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
プロローグ
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かつて、二つの世界が融合して誕生したディル=リフィーナ。
数ある大陸の中でもディル=リフィーナで2番目に大きい大陸、ラウルバーシュ大陸のアヴァタール地方
で邪竜復活による大きな戦いが起きた。戦いは多くの犠牲を出したが神殺しと半魔人とその使徒や
仲間たちによって邪竜は倒された。

そしてそれぞれが違う道を歩み始めた中で半魔人でありレスペレント地方を収める国、メンフィル帝国の
初代皇帝リウイ・マーシルンは亡き愛妻、正妃イリーナの魂を求めて息子シルヴァンに国を任せ、信頼ある仲間と旅に出ていたが、
メンフィルを飛び出した孫娘、第一皇女リフィアとリフィアに連れ出されたメンフィルの客人、魔神エヴリーヌを捕まえメンフィルに
戻し、また仲間と共に旅に出ようとした時リウイの最も信頼する家臣の一人であり混沌の女神、アーライナの神格者
ペテレーネ・セラの体調が崩れ、診察をした所なんとリウイの子供を身籠っていたのだ。これを知ったリウイは一時旅に出るのを中断したのだ。そんなある日………



〜メンフィル王都・ミルス城内〜

新兵達の演習につきあったリウイはある部屋に向かい、ドアの前に立ちノックした。
コンコン
「はい、どちら様でしょう?」
「俺だ、入ってもいいか?」
「ご主人様!?どうぞ!」
ドアの中から慌てた声が返され、リウイは相変わらずだと苦笑し部屋に入った。
そこにはお茶の用意をしようとしているペテレーネの姿があった。
「あ、ご主人様。今、お茶の用意を致しますので少々お待ち下さい。」
その様子を見てリウイは呆れた。
「ペテレーネ……お前はもうすぐ子を産む身なのだから無理はするな。」
「ですが、折角ご主人様に来ていただいたのに何も御出ししない訳には……」
「構わん。これは命令だ。今はその身を大事にしろ。」
「ご主人様……ありがとうございます。」
リウイの言葉にペテレーネは顔を赤くし、椅子にすわり、リウイも椅子に座った。
そしてリウイはペテレーネを見、体の調子を尋ねた。

「どうだ、体の調子は。」
「はい、今は大丈夫です。でもときどき赤ちゃんがお腹を蹴るんですよ。ふふ、早く出してくれって言っているみたいです。」
「そうか……元気な子が生まれればいいな……」
「はい……」
ペテレーネはリウイの問いに答えた後、暗い顔をした。

「どうした、そのような暗い顔をして。」
「はい……リフィア様達を国に戻しこれからイリーナ様をお探しする矢先に私がこのようになってしまって、ご主人様の旅を中断してしまい申し訳ないんです。」
「そのことか……前にも言ったが気にするな。イリーナを探す旅はあてのない旅になるからな。数年中断した所で支障はでん。」
「ですが……」
「くどい。それともお前
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