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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―もう一回―
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 隣の席で貧乏揺すりを激しくしながら、同乗者こと万丈目は語る。そもそもこうなったのも、元はと言えば……誰のせいだっただろうか。エドに会いにヘリポートに行った俺が見たものは、エドに土下座するクロノス教諭であり――プロデュエリスト志望の万丈目に、プロリーグを見せてあげたいということらしい――そこに居合わせた俺を見たエドは、『そこの黒崎遊矢が同行すること』を条件としたのだ。

 どちらにせよエドと話をつけたいだけの俺は、万丈目にクロノス教諭の為にもその条件を了承……したはいいのだが、当のエドはさっさと別のヘリコプターに乗り込んでしまい、話すどころかとりつく島もない。

 そうしてしばし、空の旅を楽しむこともなく過ごした俺たちは、あるビルへと降り立っていた。やはりエドの姿はどこにもなく、何とかエドのスポンサーをしている千里眼グループのビルということが分かり、万丈目は居心地が悪そうにしていた。……万丈目グループとはライバル企業同士というのだから、そのリアクションも万丈目にとって無理はないことだろう。

「失礼します」

「……はい?」

 そうして意図も分からずヘリポートに立ち尽くしていた俺たちに、ある一人の女性が話しかけてきていた。その女性は確かエドの側に控えていた女性であり、その手にはスーツケースが二つほど担がれている。

「あなた方にはこれから、私の助手としてエドの為に働いて貰うことになります」

「何!? オレ様がどうしてエドなんぞのために――」

「……プロの世界を知るには、それが最も手っ取り早いと思いますが」

「っ……」

 女性の一方的な言葉に反論した言葉を万丈目が言い終わる前に、さらに続いた女性の台詞に万丈目はただ押し黙ってしまう。エドのマネージャーと思わしき女性は、そんな万丈目の様子を満足げに眺めて微笑んだ後、今度はこちらの方に向き直った。

「黒崎遊矢様。あなたとエド様の間に何があったかは存じません。ですが、エド様に用があるなら近い場所にいた方がいいのでは?」

「……分かった」

「では、こちらのスーツにお着替えください」

 ――こうしてマネージャーの女性に丸め込まれた俺たちは、しばしエドのマネージャーの助手として働くこととなった。確かにエドの側近となることと同義だったが、人気のプロデュエリストたるエドのマネージャーは、忙しくエドと話す余裕もなく――正直、プロデュエリストというのを舐めていたのかもしれない。

 華やかなことばかりではない。特にその裏側ともなれば、どうにも分刻みのスケジュールで動くこととなり、実際にプロとしてデュエルする時間の方が少ない程だ。そんな目が回るような事態に、気が付けばすっかり夜となって……いや、夜も更けていた。

「お疲れ様です。では、また明
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