暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
終局。
終わりの始まり。 絶望は絶望へ。 ここより先は、『正義』を問う。
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少年を知っているか?」
「それは・・・・・・!」
「どうやら知っているようだな。聞くぞ。貴様、アオゾラユキを人柱にする計画に、関わっていたのか!?データでしか拝見できなかったが、仮面ライダーにおける、現アマテラスは誰かわかっているが、スサノオ、ツクヨミ、アマテラスとはなんだ!?」
「それは・・・・・・」

 口ごもる神。無銘は真の関節でも外して、本格的に脅そうかと思ったが―――――――

「言わなくていい・・・・・・こんな、奴の・・・・・・思い通りになんて・・・・・・!」
「真・・・・・・!」

 真は拳を突き出す。無銘はそれをひねり上げ、関節を外す。そして力の抜けた腕を持ち上げると、肋骨を拳で粉砕した。

「ガっ」

 そしてとどめと言わんばかりに、無銘は右拳を突き出した。しかし真はそれを受け止め、握りしめる。

「!」
「健気だな。だが無意味だ。誰もお前を救ってはくれない」

 攻撃に対応してきたことに、『ある期待』を覚えながら、無銘は片腕の拳で受け止めた拳を打ち上げ、右足蹴りを叩き込む。怯んだ所を、関節が外れた腕を起点として放り投げる。放り投げられた真は体の中の息を全て吐き出し、呼吸がおかしくなるのを感じた。

「立て。それで終わりでは無かろう?」

 無銘は、真をしっかりと見つめていた。それはまるで、苦難へ跳びこんでいく息子を、じいっと見守る父親の様な、暖かい瞳。
 真は立ち上がる。正義の味方という動機ではなく。たとえ自分の命が果てようとも、捕われた一人の少女が助けられれば。

 何もない、ただ普通の状態から飛び上がった、いや――――――――――『跳び上がった』。
 その構えは原初の、始まりを告げた男と同じ。
 その名も―――――――――――

「ライダーキック」

 風は吹く、轟く、荒れ続ける!圧倒的なまでの風の力。この場にある、いや世界の風を全て巻き込んだかのような凄まじき、荒々しき蹴り。その旋風は、普通の風と同じくどこから吹き、どこへと向かうのか。

 答えは簡単、目の前の敵へ。『暗闇真』から『風』は吹き、敵へ、『無銘』と呼ばれる存在へ向けてである!

「いいぞ!いいぞ暗闇真!来い!君の全身全霊、この凄まじき風が、まだちっぽけなもので世界を動すほどのモノでないことを!」
「此処で証明してくれる!」

 暗闇真は驚愕する。
 何があったのか。風の中で、ほんの少しだけ見えた『無銘』のその構えは、知っている、いや仮面ライダーという存在を知るうえで避けては通れない人物と遜色ない構えだった。

「う」
「るぅ」
「らぁあああああああああああああああああ!!!!!!!」

 拳と脚が激突する。無銘の思い切り振りかぶっていた腕は凄まじい音を立てて崩壊を始める。暗闇真を
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