暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
終局。
終わりの始まり。 絶望は絶望へ。 ここより先は、『正義』を問う。
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 男は謎の空間を発生させると、少女をそこへ放り投げようとする。暗闇真はそれを止めるために、全力を持って男へ切りかかる。

 だが間に合わない。少女は空間へ吸い込まれていき、男はただ純粋な剣を造り出した。

「武器に頼ることは悪くないがな・・・・・・」


 男の剣は見えなかった。無双セイバーは一瞬で刀身が斬られ、暗闇真は男の蹴りを腹に受け、更に返信が解除される。

 この威力、この脚力。そう、まさかこれは。

「ショッカー・・・・・・改造人間、なの、か・・・・・・?」
「たわけ、私は人間だ。そもそも改造人間でも『人間』だろうに」

 そのとき、ある連絡が入る。

「真、真無事か!?」
「神、か?教えてくれ、奴は何者・・・・・・なんだ?」
「奴は、ある世界で『救国の英雄』と言われた男じゃ・・・・・・名は無銘。本名は儂でも分からん。死んだと聞いたはずじゃが・・・・・・」
「ほう、神か?早速だが目の前の少年を殺す。残念だが貴様が転生させた意味はなくなるというわけだ」

 無銘は剣を捨て、拳を構えて言う。

「仮面ライダーというのは肉弾戦が得意なのだろう?同じ土俵に立ってやる、かかってこい。さもなければ貴様が守る者全てを壊そう。」

 只者ではない事はわかっている。この男を殺す気でかからなければ、こちらが殺されることもわかっている。暗闇真は、それを使う。

「超変身・・・・・・!」

 仮面ライダークウガ ライジングアルティメット。スペックはどのライダーを見ても最高ランクを持つ。瞳は黒。つまり心が暗闇。

 無銘は冷めた目でそれを見る。ライジングアルティメットの速度はどのライダーよりも速く、力強い。
 
 拳が無銘に襲い掛かる。しかしその拳は狙っていた腹部を逸れ、左へと進路が変更された。

「なっ」
 そしてベルトに向けて、拳を構えた無銘を暗闇真は見る。
「いかん、真!そやつの能力は!!」

 直後。とても人間の拳と体がぶつかり合ったとは思えぬ、凄まじき音が聞こえた。さらに変身が解ける。何が、起きた!?
 
 咳き込む暗闇真を見下ろしながら、無銘は言葉を発する。

「私はある体質を持っていてね。私は異能も自身の物ではないし、まがい物の力しか持っていない。正義の味方になりたかった私は、ただひたすらにこの体を鍛え続けた。その先に得たのは異能でも何でもないただの体質だった」
「その名も無異能体質。全ての異能を無に還す体質だ」

 無異能体質。特にそうだろう。神が転生させた、所謂転生者というモノが扱う力はそう、神様がその転生者に都合がいいように与えた、異能そのものだ。

「神よ、あなたに聞きたい。答えなければ、この男を殺す。・・・・・・『貴様』は、アオゾラユキという
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