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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
世界を変えるかも
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 ドラゴンを瞬殺してしまった僕は、呆然とそれを見てから、

「……いやいや、ちょっとこれは」

 僕自身が呟いてみるけれど、やはり、今ので倒してしまったらしい。
 軽く拘束の予定であったはずなのに、どうやら今の一撃で倒してしまったようだ。
 僕の魔力が巨大なことは分かっていたが、まさかあそこまでと思う。

 そもそも今のように瞬殺では僕の魔力は推し量れたのだろうか?
 しかも今のだと、魔法技工は多分、またも0点……。
 そう思った僕だがやはり気になったので、いじけたように大人しくしている“ニートナ備忘録”を取り出した。

 中の魔法を使ってもらえないのでいじけているのだろうか?
 やけに大人しい。
 今度は使ってあげよう、そう心に決めた僕はページを開いていく。

 今回の問題に対する回答はどの程度の点数になるだろう。
 0点だ。
 それ以外考えられない……そう僕は思いながら、点数の悪い通知票を嫌々ながら見るように開く。

 それから問題のページまでめくっていくと、

「魔法技工5点……0じゃないんだ」

 低いとはいえ予想よりも高い点数が描かれていた。
 それに妙に安堵していると、レイアが近づいてきた。

「まさかあのドラゴンすらも一瞬だとは思いませんでした」
「一人で倒そうとしたから少し強めに魔法を使ってしまったのがいけなかったかもしれない。もう少し魔法を工夫した方が良かったかも」
「でも、私は……颯太が無事でよかったです」

 そう言ってレイアが僕の手を握る。
 いつものようにレイアは可愛いなと、心の中で思っていると、

「く、まさか足止めをちょっと強力にするだけで倒すなんて。しかも同じ属性で相手を押し切るとは思わなかったわ」

 エイダが近づいてきて僕に言う。
 やはりあのドラゴンは同じ属性であったらしい。
 予想以上に強力な相手であったようだ。

 そこで、先ほどのあの人の声が聞こえた。

「今の戦闘は見せてもらった。そして君の魔力を測らせてもらった」
「どうでしたか?」
「……手持ちのもので一番、高い魔力計が振りきれて、あまり参考にならない数値しか出なかった」

 どうやらあまりにも強力な魔力なために測定できなかったらしい。
 とりあえずは大きいことが分かった、という状況であるらしかった。
 そう僕が思っているとそこで、

「君は、この世界そのものを変えてしまうかもしれない」
「え?」
「君の力があればこの世界を完全な安定状態に持っていけるかもしれない」
「そう、なのですか?」
「ああ、我々の悲願が達成できるかもしれない。君にはできるだけ早くこの世界の装置に魔力を投入して、もう一度ここに来てもらえないだろうか? 世界の動きをここはつぶさに観測
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