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ソードアート・オンライン -Need For Bullet-
-Bullet5-水色のスナイパーと灰色の風
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プレイヤーのデータは殆ど揃ったからね。今度はへカートを持っていくつもり。」
「ふーん。 じゃあボクも本戦にPTRD持っていこっかなぁ。」
BoB本戦では広大なマップに30人がランダムに配置されてスタートする。そのためいきなり近距離からの戦闘に巻き込まれる可能性があったので、ボクもシノンも巨大な狙撃銃であるPTRDやへカートを持っていかなかったのだ。 ボクも64式7.62mm小銃を装備していったのだが銃剣突撃をしている時に遠距離から狙撃されてしまったのだ。
PTRDの扱いにも慣れてきたし今度は全員ぶっ倒してやる!
優勝へ燃えるボクの耳に恭二の慨嘆めいた声が届き、優勝の妄想から現実 に意識が引き戻される。
「そっかぁ」
恭二はどこか眩しそうに目を細め、ボクらを見ていた。
「凄いなぁ二人とも。あんな凄い銃を手に入れて、ステータスもSTR優先。僕が朝田さんGGOに誘ったのにもうすっかり置いてかれちゃったな。」
「そんな事ないよ。新川くんだって前回は予選の準優勝まで進んだじゃない。」
「ホントだよ〜。 あれ惜しかったねー。完全に最後は運だけだったよ。」
「いや…ダメさ。AGI型じゃあ、よっぽどレア運が無いともう限界だよ。ステ振り、間違ったなぁ…」
彼のアバターであるシュピーゲルはGGO初期の時流に即したAGI、敏捷力をひたすら上げたタイプだ。最初期は圧倒的な回避力や照準安定速度で他のタイプを圧倒していた。しかし、次第に強力な大型で高精度な火器が実装されると回避もままならなくなり、さらにSTR値不足で攻撃力が高い武器をなかなか装備できなかった。そして次第に主流とは言えなくなった。

「うーん確かにレア銃は強いけどさ、それは強い人がレアな銃を持ってるってだけで‥‥上位ランカーの中には街売の武器を弄って使ってる人もいっぱいいるよ。」
「そーだよ。いくら大火力武器だって取り回しも悪いしさぁ。新川くんのMP5も強いと思うよ。」
詩乃の反論にボクも続くがどうやら恭二は納得が行かないようだった。
「それは二人がSTR優先で強力なレア武器持ってるからだよ。はぁ……」
恭二の瞬発力と高い瞬間火力は上手く使えばもっともっと上にいけるはずなのだが、本人がここまで自信がないんじゃどうしようもない。
「それじゃ次のBoBは出ないの?」
「……うん。出ても無駄だからさ。」
「そっかぁ。じゃあさじゃあさ!今度GGOで特訓付き合うから勉強教えてよ!今度のテストヤバイんだよぉ〜 」
「勉強教えるのは‥‥別に構わないけど。」
恭二は医大を目指している。いや、父親に目指すことを強制されてるといったほうがいいかもしれない。 恭二は少し嫌なようだがそれでも勉学の成績はいい。ボクなんかよりずっと。
「やったね。シノノンも一緒にやろうよ。」
「え、私も?……あんたた
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