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ソードアート・オンライン -Need For Bullet-
-Bullet5-水色のスナイパーと灰色の風
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ち込まれた。いくつ可は壊れた防弾ボディを貫通してはくるがあたりはしない。
こちらから反撃がない事を訝しく思ったのか、それとも倒したと思ったのか。車からゾロゾロと出てくる男達。そこまで重装ではないが、きっちり防弾装備を固めた敵が10人。 ゆっくりと半円状に広がりながら段々とボクたちとの距離を詰めてくる。
「……見てこいカルロ。」
カルロと呼ばれた敵が一人ゆっくりと車の影を回り込んでくる。一瞬シュピーゲルと目を合わせるとボクらは同時に車の影から飛び出した。
AGI型の強さはそのスピードと着弾予測円の収束の早さだ。 シュピーゲルは灰色の風になり一瞬でカルロとの距離をつめ、一瞬でそのHPバーを銃弾の雨で吹き飛ばした。
「っ! 撃てっ! 撃てっ! うああああっ!」
まずは一人。その頭に.44Magnum弾を叩き込んで黙らせる。そして倒れる敵には目もくれず地面を蹴る。銃弾を掻い潜り肉薄し銃弾で頭を吹き飛ばし、時には相手の頭上に飛び上がりナイフで首を跳ねる。そんな事をすれば背後をとられ、銃口がむけられ事もあるが、そいつは一瞬でシノンのヘカートUの餌食になる。そしてシノンに銃口が向けばシュピーゲルのMP5Kから放たれた徹甲弾がアーマーを諸共せず食い破る。
しばらくたって、見える範囲で立つものはボクたちだけだった。
「ふう。これで終わり?」
「みたいだ‥‥」
「いやーさすがシュピーゲル。瞬殺だね。」
「いや、僕はあまり活躍してないよ。」
「またまた〜そうやって〜。」
「ミウラ上!」
「ほえ?」
頭上からの陽が遮られ影がボクを覆う。身体に突き刺さる無数の赤い線。 とっさにボクは頭を抱えて前へ飛ぶ。
「あぐっ!がっ!」
連続した5回の衝撃が身体を地面に叩きつける。
「キヒャヒャヒャ死ねやぐぼぁっ!!」
ズドンッ!という大砲のような発砲音とともに男の上半身が空に舞っていく。
「まったく。ミウラはもう少し周りを見なさいよ。」
「あははは〜ありがと。」
「立てますか?」
「ありがと。」
シュピーゲルに差し出された手を取ると力強く引き起こされた。
「てかあんなに撃ち込まれてよくHP残ったわね。」
「プレキャリが無かったら即死だった。」
「まったく。ミウラは。これで本当に最後よね。」
「多分ね。」
パンパンと衣服についた砂を落とし、UNICAをホルスターへとしまう。
「そういえばさっきの……」
ふと思い出したかのようにシュピーゲルが言う。
「死銃の話し続き聞かせてよ。」
「え?ああ。どう思ったかって話だっけ。」
今日はやけにこの話に乗ってくるなぁ。あまりこういうオカルトチックなのには普段乗ってこないのに。
「そういやミウラ。死銃に会ったって。もしかして撃たれたの?」
心配そうにシノンが尋ねてくるが、
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