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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第17話?木ノ芽風と花風
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っ!」
?有無を言わさぬカグヤに、思わず僕は曖昧にうなずく。その反応を見て、和服のカタナ使いはニコッと笑った。
「……私、ユウが戻ってきてくれて本当に嬉しかったんだ。だから、これはそのお祝い。また一緒に頑張ろうね」
「…………カグヤ。……うん、わかった。大切に使うよ、ありがとう」
?さっそく装備を変更して羽織った。バサッと音がして新たな衣服に包まれる。
「うん、似合ってるよ」
「ありがとう。でも、何か屋台とかやってる人に見えない?」
「大丈夫、大丈夫。裾が長いから、コートみたいだって」
「そっか、なら、いいんだけど……」
「じゃあ、またね。また遊ぶとき誘ってよ」
「うん、もちろん誘うよ。今日はありがとうね」
?ソラと一緒に手を挙げると、カグヤはもう一度笑って今度こそ去っていく。残ったのは、僕とソラだけだった。
「……ソラ、楽しかった?」
「うん!?おれ、こんなにたのしい場所知らなかった!」
?ソラが笑顔で応える。夕日を受けて、その顔はいっそう輝いて見えた。
「ソラ、どこを拠点にしてるの?」
「えっとねー、第十七層だよ」
「そっか、なら送っていくよ」
「ありがとう!?ユウ兄ちゃん!」
?二人して、湖のほとりを歩き出す。湖では、たまに魚が水面を跳ねていた。
?しばらく二人とも静かに帰り道を歩いていた。先に沈黙を破ったのは、ソラだった。
「……ねぇ、ユウ兄ちゃん」
「ん?」
「おれも、攻略組っていうのになれるかなあ」
「……どうだろうねぇ」
?僕は曖昧に応えてしまう。正直な気持ちとしては、ソラには僕たちと同じ場所に立ってほしくない――あんな危険で殺伐としたところにいてほしくない。
?だけど、きっとソラがしたいというのなら応援すべきなんだろう。どういう理由で攻略組に入りたいのかはさておき、強くなりたいのなら僕もできる限りのことはしてあげたい。それにもともとソラのレベリングに協力すると決めていたのだ。攻略組に興味を持つことも、結果として攻略組になることも仕方のないことかもしれない。
「まあ、まずはレベルを頑張ってあげなくちゃね。今の時点で最低でも35はないと辛いし」
「うわぁ〜、やばい〜……」
?ソラがお手上げというように両手を高くあげる。僕は思わず笑いをこぼしながら、言葉を続けた。
「昨日も言ったけど、僕もできる限り手伝うからさ。まずはレベルを上げることを頑張ろうよ。攻略組とかはそのあとでもいいんじゃないかな」
「そうだね!?ユウ兄ちゃんが一緒ならすぐに上がるよね!」
「あはは、すぐに上がるように僕も頑張るよ。あとすることは、そうだな〜……」
?少し考えたあと、人差し指を振る。
「あとはデュエルに慣れておくこと、かな。人とのバトルにも慣れておかないと色々と不便かも」
「そうなんだ。モンスターとのバ
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