6部分:第六章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
れでもそんなこと言うなんてな」
「往生際の悪い奴だよ」
皆生暖かい笑みになっていた。
「それでも頑張るんなら頑張るんだな」
「髪の毛のことな」
「精々な」
「絶対に諦めないからな」
幸三も意固地になっていた。
「俺は絶対にな」
こう誓った十七の時だった。そして数年後彼はとある寺の住職に迎えられていた。その頭には髪の毛が一本もなかった。ただしそれは剃ったものではなかった。その必要がないようになっていたのである。
若き禿の悩み 完
2010・4・30
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ