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破壊ノ魔王
一章
22
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それからルナは空へと飛び上がり、ゼロはその場で座り込んだ。いつものタバコを取りだし、火をつける。もう爪も深紅の眼もそこにはなかった




「…………ぼくもいろいろあったんだけど…そっちほどしゃないな……」

「そうであろう。妾はかの魔王を怒らせてしまったのだからの。あの目は……いかんな。妾でも恐怖を感じる」

「本人は貧血でぶっ倒れる寸前だったんだろうけど」


ばーか。そんな危ないところまで喰わせるか。ちゃんと一撃で頭をふっ飛ばす力は残しといたっつーの


「それでぼくのはなしなんだけど、一応聞いてくれる?」

「あ?必要か?」

「たぶん」

「じゃ聞く。簡潔にな」

「簡潔に…………んー…………。ルーク・ラヴィーナがいた」


………………あ"?





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