暁 〜小説投稿サイト〜
平凡な日常はたった一日で崩れ去る。
第三話

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二時間目の授業も無事に終わり、また休憩時間。
次は移動教室なのか皆が教室から出ていく。

「次は………理科?」
「うん。理科は理科室でやるから………行こ!」
「特別教室の場所も覚えなきゃな」

他愛のない話をしながら理科室へ向かう四人。
途中、終夜は何か違和感を覚えた。

「なんだ?この不穏な雰囲気………」

どこかからこういう声が聞こえる。

「風紀委員だ!」
「頭下げなきゃ!」

そして四人以外が頭を下げると言う異様な場面に出くわす。

「なんだ、この大奥みたいな感じは………!」

と呟いてから、回りを見て頭を下げる。
初日から目をつけられたくない、という思いからだった。

それからしばらくして、風紀委員が通り終わったあと。

「風紀………。」

そう呟いて時計を見た。

「ヤバい、時間が………」
「あそこだよ!」

四人は走って理科室へ向かう。
もうチャイムが鳴る__というところで間に合った。

「そういえば、あいつ、あのときの………。」

という呟きはチャイムに被せられ誰にも聞こえなかった。

そのあとは特に何もなく、昼休み。
初日でそんなに仲良くなれるのか、という程に仲良くなった四人は一緒に昼食を摂っていた。
終夜は一人よりはましか、と安堵したその瞬間、
ピンポンパンポーン、と音をたて呼び出しをかけるチャイムが鳴り響く。

「なんだろう、呼び出し………?」
「十代目じゃ、ないっすよね………」
「あの人がわざわざ俺を呼び出す意味が分からないよ………。」

『2年の黒城終夜。今すぐ応接室に来て。』

教室にいる皆、否、全校が息を飲む。

「………呼び出しとか勘弁しろよ!」
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