5部分:第五章
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「おかしな時代になったな」
「何時でも多少おかしいものよ」
随分と哲学的な言葉も出る。
「わからなくてもいいから」
「わからないが作ればいいんだな」
「それがお兄ちゃんの仕事だから」
「それはわかった」
それはだというのだ。そうしてであった。
連は作り続けた。釈然としないがそれに専念することにした。それによってだ。店の売り上げは大幅にあがった。大繁盛となった。
これにまず喜んだのはひかるだ。仕事の後の店の中で兄にこう言う。
「今日も凄い売り上げよ」
「凄いか」
「そうよ、凄いから」
こう兄に話す。
「もうかなりね」
「じゃあ店の経営はいいんだな」
「いいわよ。ただね」
「ただ。何だ?」
「この売り上げは投資するから」
「投資って何だ?」
「お店の改装に回すわ」
それにだというのである。ひかるはしっかりとした顔で話す。
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