第21話 入浴後の醍醐味
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腹話術を押して来るとは、士郎も計算外だったからだ。
だが士郎が考えているのはそれだけでは無い。
(正体不明の視線が消えたな。完全には安心できないが、よかった。・・・・・・だが・・・)
そうして士郎が先ほどから喋らない事にふと疑問に感じたのか、まゆっちが覗き込んで来る。
「あの・・・、如何かしたんですか?」
「ん、いや。如何やらホテルから一定以上離れた地点で、囲まれてきてるなと思って」
「囲まッッ!?」
「この無駄なく洗練された動き・・・・・・軍隊だな」
どの軍隊かはあたりを付けていた士郎は、今は夜遅いので明日藤村組に電話しようと決めた。
例え日本の同盟国の軍隊とは言え、関東圏内で我が物顔させるわけにはいかないからだ。
−Interlude−
そんな士郎に気付かれてるとも知らないある軍隊――――ドイツの猟犬部隊は、夜闇に紛れるように配置に着いた。
その中の隊長である赤き髪の美女軍人、マルギッテ・エーベルバッハがクリスの父親に連絡を取る。
「中将、全員配置に着きました」
『そうか、クリスには今のところおかしな点は無いかね?』
「ハイ」
『よし、では私が到着するまで頼んだぞ?少尉』
「ハッ!」
あまりにも親馬鹿過ぎる、クリスの監視及び護衛任務が今始まった。
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