暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第21話 入浴後の醍醐味
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
腹話術を押して来るとは、士郎も計算外だったからだ。
 だが士郎が考えているのはそれだけでは無い。

 (正体不明の視線が消えたな。完全には安心できないが、よかった。・・・・・・だが・・・)

 そうして士郎が先ほどから喋らない事にふと疑問に感じたのか、まゆっちが覗き込んで来る。

 「あの・・・、如何かしたんですか?」
 「ん、いや。如何やらホテルから一定以上離れた地点で、囲まれてきてるなと思って」
 「囲まッッ!?」
 「この無駄なく洗練された動き・・・・・・軍隊だな」

 どの軍隊かはあたりを付けていた士郎は、今は夜遅いので明日藤村組に電話しようと決めた。
 例え日本の同盟国の軍隊とは言え、関東圏内で我が物顔させるわけにはいかないからだ。


 −Interlude−


 そんな士郎に気付かれてるとも知らないある軍隊――――ドイツの猟犬部隊は、夜闇に紛れるように配置に着いた。
 その中の隊長である赤き髪の美女軍人、マルギッテ・エーベルバッハがクリスの父親に連絡を取る。

 「中将、全員配置に着きました」
 『そうか、クリスには今のところおかしな点は無いかね?』
 「ハイ」
 『よし、では私が到着するまで頼んだぞ?少尉』
 「ハッ!」

 あまりにも親馬鹿過ぎる、クリスの監視及び護衛任務が今始まった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ