第21話 入浴後の醍醐味
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行き届いていない行動が起きる度、雷画に嫌味を言われてきたのだ。
言うまでも無く自業自得だが。
「息子夫婦を修業に出したのだから、同じ一族のお前が躾けなければならんところを、今では士郎が試みているぞ?普段からエロい事ばっかり考えてるからこういう事になるんじゃ。それに――――」
「・・・・・・・・・」
自業自得とは言え、一切の反論を封じられた上での嫌味による怒涛の連続攻撃に、鉄心は現実逃避したくなってきていた。
(・・・・・・儂も旅行に行こうか)
「旅行に行く行かないかはお前の自由じゃが、自分の影響力をよく考えていく地域を選定するんじゃぞ?そんな事でとばっちりなど喰いたくないからのぉ」
「!?」
「何か驚いた顔してるかは知らぬが、どれだけの腐れ縁じゃと思ってる?お前の考えそうな事など、手に取るように判るわい」
考えまで見抜かれて、驚きを通り越して泣きたくなる鉄し
「ほれ、泣きたいならタオル貸すぞ?すっきりしたらまだまだ言いたい事はいくらでもあるからのぉ。ほれ、とっとと泣け」
本気で泣きたくなった。
−Interlude−
あれから温泉から出た風間ファミリーと葵ファミリー+αは、それぞれ好きに動いた。
ガクトは、夜に加えて旅行中に羽目を外している女子大生などを狙うと言ってナンパしに行き、モロがそれにいざとなれば制止しようと付き添った。
後は何時ものペースを取り戻すと言う理由もあった。
そして珍しく、それに京極が付いて行くと言った。
恐らくはモロへの人間観察なのだろうが、京極が加わった事により、このガクトのナンパのオチ見えた気がした。
そして残りの11人は――――。
「ここで、スマァアアッシュゥウウウっっ!!」
「なんの!」
卓球場に来ていた。
此処には風間・葵ファミリー以外の利用客も来ていたが、彼らのほとんどが容姿に恵まれているせいもあって目を引いていた。
因みに今のはキャップとワンコである。
「連続スマァアアッシュゥウウウっっ!!」
「燕返し!」
隙あらば相手を仕留めにかかる様なラリーを繰り返している2人を、大和と京は並んで眺めていた。
「2人とも楽しいそうだネ、大和。まるで仲睦まじい私達みたい?」
「確かに楽しそうだけど、俺達の中はそんなに深い関係では無いな」
「そうだね。私達の関係が深まるのは、今夜2人きりになってからだもんね?」
「2人きりになれる部屋だなんて無いぞ?」
「それは暗に、初夜は外でするって事?誰かに見られるかもしれない背徳感に苛まれつつ、互いに貪りあいたいだなんて・・・・・・大和大胆?」
「それが今夜の妄想シチュか?ワンコ達と相部屋なんだから大概
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