第一部
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はち
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同族同士連携を取って襲い掛かってくるのだが、一度失敗した作戦は学び、考え、別のもっと有効な手段を用いて、損害を与えた分の数を補充して襲い掛かって来るという、その人海戦術と学習能力の高さは悪夢以外の何物でもない。
そんな出鱈目な生物相手に、我々種族は成人への通過儀礼として、その硬い肉と闘う儀式を行なうのだ。
大まかに一定周期ごとに我々が建造、もしくは現地人を使って建造させた神殿へ赴き、そこへ硬い肉を放って狩りを行なう、というものである。
この狩りのためだけに、硬い肉の女王を捕獲し、神殿内の地中深くに拘束し、更に硬い肉の女王を成人の儀まで冷凍保存しておく。
そして、儀式を受ける成人前の我々種族が神殿へと赴き、“ある物”がトリガーとなって解凍される。
その“ある物”というのが、私も装着している左肩アームへと固定する武装、プラズマキャスターである。
この成人の儀でプラズマキャスターを入手するに至り、自分の装備品として認められるのだが、基本それ以外の武装は白兵戦用という、硬い肉の身体的特徴を考えると、投げ出したくなるほど鬼畜な難易度を誇る。
そのプラズマキャスターは棺の中に納められており、そこから持ち出すことによって棺内のギミックが作動する仕組みとなっており、硬い肉の女王が解凍され始める。
全て解凍し終わると、硬い肉の女王に電気ショックを与えて強制的に卵を産ませるのだ。
これを遠隔操縦の機械を使って産み出された卵を運び出し、神殿内の“生け贄の間”に卵を植え付け、硬い肉がある程度成長、繁殖したところで狩りが本格的にスタートされる。
もし、この儀式に失敗した場合は、生け贄が存在すれば際限なく増え続ける硬い肉を全滅させるため、コンピューターガントレットに搭載してあるプラズマ爆弾を使用し、広範囲を自身ごと爆破、殲滅する。
では、その“生け贄”とは何か。
それは、硬い肉以外の生命体である。
硬い肉の女王は卵を産むが、その卵から硬い肉が産まれる訳ではない。
産まれるのは『フェイスハガー』という中間体であり、こいつが硬い肉の幼体である寄生体を、例えば地球であるなら人体へ産み付けるのだ。
フェイスハガーは蜘蛛のような多脚の生物で、地を走っている様は人の手が高速で移動しているようにも見える。
フェイスハガーはその名前の通
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