Side Story
少女怪盗と仮面の神父 10
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「そうだ。ハウィスがピッシュさんに「ありがとう、これからも愛娘の世話をよろしく」「程好い甘さでとても美味しかったわ」って言ってましたよ」
「それは良かった。で、ミーは?」
どうだったかと聞かれて、申し訳なさに俯く。
「実は、まだ食べてません。一度に減らすのが勿体無くて」
本当は、アーレストのごり押しで気分が悪い時に食べたくなかっただけだ。
贅沢の最高峰とも言える品。記憶に残る一口目は、気分良く頂きたい。
「ああ、だから昼食用に持ってきたのか」
「え! なんで分かったんですか?」
思わず作業服のポケットを確認してしまう。
物が入ってるようには見えないが、其処には確かに、ピッシュがくれたマーマレードの小瓶と、ミートリッテお手製の無糖ビスケットが数枚入っていた。
「秘密。食べたら感想聞かせてくれ」
ミートリッテの頭を軽く叩いて、ピッシュも保管庫に入る。
「はい!」
秘密って何だろう? と思いつつ、雇い主の背中を追い掛けた。
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