第2章:異分子の排除
第24話「あの時と同じ」
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の皆と仲良く暮らせる生活に戻りたいと願っていた。
そんな、“誰もが幸せで済む”ような考えが、先程の結果に繋がったのだろう。
「...そうか...。」
「っ.....!」
スッと、冷たくなる桜の瞳に、秋十は恐怖した。
「...早めに、その考えは諦めとけよ。...後悔するだろうから。」
「...分かってます。」
ただ、上手く行かないのを知識として知っていたから、冷たい瞳になった。
そういう風に、普通の人は先程の桜の冷たい瞳を解釈するだろう。
だが、秋十はその“先”を感じ取ってしまった。
―――あんな“クズ”、死ねばよかったんだよ。
「(....桜、さん....?)」
天才が故に理解されない。
なるほど、的を射ている。そう、秋十は思った。
どこか狂気染みた思考を感じ取ってしまった秋十は、そう思わざるを得なかった。
天才であるが故に理解されないから、周りを鬱陶しく思う。
そして、無駄に反発する者には、一切の容赦を与えない。
...そんな残酷さを持つ桜の本性を、秋十は垣間見た。
「(....気のせい...だよな?)」
教師たちが来るまで、秋十は呆然と桜を見つめていた。
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