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逆襲のアムロ
31話 奇蹟 3.6
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皮を剥ぐようだが効果はある。このまま押し切るぞ!」

「了解ゼロ!」

ユウは4,5度とも攻撃を退けた。6度目の攻撃でユウのサイコガンダムが悲鳴を上げた。

「(・・・バランサーがいかれたか。このままでは落ちる)」

サイコガンダムが斜めになり、徐々に高度が落ちていくことが肉眼で確認できた。
ゼロとフィフスはとどめを刺す為、7度目の攻撃を仕掛けに行った。

「サード!残念だったな!これで終わりだ」

「私たちと共であれば、理想郷に辿り着けたのにね・・・」

ユウがゼロとフィフスの言葉を聞き、嘲笑した。

「(フッ・・・理想郷か。それすらも現状にすがるための刷り込みでしかないことを知らずお前らは縛られているんだ。まあ、救われたオレには関係ないことだがな)」

その念を感じ取ったゼロとフィフスの神経は逆立ち、ユウに苛烈な攻撃を仕掛けた。

「貴様!オレらを愚弄するかー!」

「貴方に私らの崇高な願いを侮辱されたくないわ!」

ユウの四方八方に無数のファンネルが飛び交っていた。そして彼らの全ての砲手が向いていた。
サイコガンダムのI・フィールドは既に機能不全で、サイコフレーム自体も損傷していた。
頼みのサイコフィールドも満足に張れそうもなかった。

「(ここまでか・・・)」

ユウが覚悟を決めた時にどこからともなく声が聞こえてきた。

「貴方にはまだ生きる権利があります。それを主張なさい。世界の悪意より貴方は還ってきたのだから」

そこからユウの記憶はない。次気が付いた時はZガンダムのコックピット内の簡易シートの中だった。
ユウが目覚めると、カミーユが声を掛けてきた。

「約束を守ってくれたようだな。奴らの姿は消えていた。大尉が撃退したんだな」

ユウは違うと思った。死を覚悟したところまでしか記憶がなかったからだった。
何故助かったのか、自分でも不明だった。

一方のサイコアプサラスはインド洋に浮かんでいた。エルランは予想だにしなかった出来事に苛立ちを禁じえなかった。その傍でゼロとフィフスが困惑していた。

「ムラサメ博士・・・」

フィフスがモニター越しで不安そうに語り掛けた。その声にエルランは一喝した。

「何も発するな。一言も、一語もだ」

フィフスはそう言われると口を閉ざした。エルランは状況を少し整理していた。
いきなりサードのサイコガンダムの緑白い発光が周囲を包み、それによりサイコアプサラスとゼロとフィフスの搭乗するクシャトリアが揃って機能不全で墜落した。発光は収まって尚、上空へ飛び立とうにもゲインが上がらない。クシャトリアも同じくだった。

「(・・・あの発光の正体はなんだ。機能不全に陥った理由は・・・)」

彼らが再び航行可能となるのはそれ
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